【馬場早希】ローションもセックストイも「恥ずかしくない」
今回登場するのは、男性目線で作られた「アダルトグッズ」が氾濫する日本で、日常に寄りそうプロダクトを開発する馬場早希さん。「フェムテック」のスタートアップとして注目を集めるBONHEUR(ボヌール)の創業者だ。彼女はなぜこの分野に飛び込んだのだろうか。
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記事のBONHEURの代表の馬場早希です。よろしくお願いいたします。編集部の大高さんは東京から弊社まで取材に来てくださり、長時間お話を聞いて言語化をしてくださいました。大変感謝しています。
セクシャルトイ(アダルトグッズ)のブランド、これだけをピックアップすると、irohaの後発ブランドだとか言われたり(そもそもそこじゃない)、破天荒な社長(よくしゃべるけど普通の人)に見えそうですが、私のように日々穏やかに地味なことをして製造業の社長と地道にやりとりしながら、女性の体と向き合い、デザインとは何かを常に考えながらやっていると、ターゲットは今までのトイとは違うかもしれせん。
フェムテック企業が増える中で、まずフェムテックとは改めて整理すると、
Femtech(フェムテック)
(1)月経
(2)妊娠・産後
(3)プレ更年期・更年期
(4)セクシャルウェルネス
などの様々な課題を解決できる製品やサービスをFemtechと呼び、2025年までに5兆円規模の市場になると言われています。
弊社は特にセクシャルウェルネスの分野、(さらにいうと更年期も含む)でトイとローションの製造開発から2020年からスタートしました。この分野でデザイン部分で新しいものを作りたい、タブーを打破したいというよりかは、スタンスの部分が大きく違います。
私はまず女性が自立する上で何が必要なのかを常に自問自答しながら、会社を経営しています。母は47歳の更年期の時期に仕事や家事のストレスから突然膠原病を患って、わずか半年で帰らぬ人になりました。
女性が生きる上で、まず経済的に自立することや、また女性の体を整えるために必要な情報を得ていくこと、さらにメンタルを整えること、何が女性に必要なのか、そして健康的な心身であるためにはどうしたらいいのかを突き詰めると、膣のケアやセクシャルウェルネスはとても大切です。何故なら膣や子宮の状態がメンタルに大きく影響するのです。
今年から他社のトイやフェムケア製品の企画・製造代行やデザインもしていますが、そもそもアダルト市場の分野で1位の会社になろうと思っていません。私がやっている分野はフェムテックの分野であって、この市場はまだまだこれからの開拓の分野であって、切実に必要とするユーザーに届けるためには他社と一緒に協力する必要があるからです。(文字数不足〜涙)
かつてTENGAの関連会社(の農業会社)にいたこともあり
当時はいわゆる大人のおもちゃに関する話題は日常的にありました。
TENGAは男性向けオナニーグッズ(この表現だと身も蓋もない感じですが、少なくとも男性向けはフェムテックではないですねw)のイメージを刷新して
映画「モテキ」では長澤まさみがTENGAのtシャツを着ているというギャグが成立するぐらい一般に浸透しました。
当然、TENGAでも女性社員による「セルフプレジャーグッズ」(いろんな言い方がありますね)のブランドも立ち上がり
和菓子のようなかわいい外観のirohaというものが出てから10年ぐらいは経つのではないでしょうか。
なので、この記事のブランドは「女性向けおしゃれトイ」としてはかなり後発となり、どう浸透させていくのかなかなか大変そうな印象です。
マッサージ用品や化粧品と違って難しいのが、比較検討して友人に勧めるみたいなことがやりづらいところ
あとは性癖は本当にさまざまで、お薦めされたからといって合うかどうかは難しいところ
しかし一方で世界市場は拡大中とのことで
https://forbesjapan.com/articles/detail/17061
経営者や社員の皆さんが表に出ながらどのようにブランディングしていくのか興味があります。
フェムテック分野のビジネスは、今後伸長が期待されていますが、そんな世界にコロナ禍で飛び込んだ起業家、ボヌールの馬場さんに取材しました。
取材のきっかけは、偶然のネット広告です笑
不思議な形状のものが出てきて、「これって、アレ……?」と調べてみて、ボヌールに辿り着いたのです。
https://store.bonheur-inc.com/
見ていただくとわかるんですが、私のイメージにあった「セックストイ」とはデザインがまったく違ったんですよね。
これをどんな人が作ったのだろうと興味がわいて、今回の連載に至ります。
サイトをご覧になって興味がわいた方も、フェムテック分野での起業に興味がある方も、ぜひご覧ください。
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