2022/8/11

【解説】楽天・三木谷浩史はなぜ「初の契約減」でも強気なのか

NewsPicks編集部 ライター
反転攻勢か、正念場か──。
楽天グループは8月10日に発表した2022年12月期の中間決算で、これまでずっと赤字を拡大し続けてきたモバイル事業について、赤字幅が初めて縮小したことを明らかにした。
その一方で、順調に増やしてきた契約数もまた、初めて減少した。
楽天グループの命運を握るモバイル事業は、現在どういう状態で、これからどうなるのか。三木谷浩史社長が決算会見で語った最新情報を分析する。
INDEX
  • これからは「赤字縮小」期間に
  • 契約数減少でも「強気の理由」
  • 「親子上場で資金調達」は成功するか
  • 株価半値と多事業展開の「悩み」
  • モバイルは「楽天経済圏」への入り口
  • KDDI障害はプラスか、マイナスか

これからは「赤字縮小」期間に

まず、グループ全体の中間決算をざっくり見ていこう。
<2022年1〜6月>
【売上収益】8935億円(
12.6%増
【営業損益】1970億円の赤字
 (962億円の赤字拡大)
【最終損益】1766億円の赤字
 (996億円の赤字拡大)

 *カッコ内は前年同期比