2022/8/14

【YAMAP社長】本当に儲かる?─春山慶彦という狂気

ニッチで難しい。
登山アプリ「YAMAP(ヤマップ)」の春山慶彦CEOが創業当初、周囲から言われた言葉だ。
だが、想いは変わらなかった。そもそも、そこに市場や旨みがあるからやりたいわけじゃない──サービス開始から約10年。フタを開けてみれば、結果は明らかだ。
最新のアプリダウンロード数は、国内登山人口(650万人)の約半数に当たる320万件を突破。
月間アクティブ利用者数(MAU)は、Webとアプリを合わせて170万を誇る。少し山登りをしたことがあれば知らない人はいない、国内トップシェアサービスに成長した。
2022年6月期の売上高は、前年比59%増の12.2億円(見込み)。
一般的な課金率は3%程度と言われる中、有料会員(月額500円)はアプリMAUの約20%に当たる12万人と、極めて高い水準を実現している。
なぜ、彼らはこんなに愛されるのか。後編では、数年以内に上場を目指す、同社の熱気の秘密と成長性について、春山CEOに聞く。
*前編はこちら↓
INDEX
  • 地図が大事だった
  • 4つの収益源
  • 背筋が伸びた瞬間
  • ベンチャーと言える条件
  • 登山人口の増やし方
  • 資金調達は、狂ってる
  • 地球と人類、それがテーマだ