【解説】freeeが赤字100億円。最新決算「3つのポイント」
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既存の会計システム（TKC）からの移行を検討していますが、やはり法人規模が大きくなってくるとそれぞれのシステムを単体で使うことは少なく、各種業務システムとの親和性も大事になってくると思います。（APIなどの機能とは別の次元で）
マネフォなどのライバルも含めて会計や給与に限らず各種業務システムとの連携を売りにした展開を強めていかなければならないはずですので、ここでfreeeのM&Aなどの成長戦略（ユーザーにとってはどういう業務システム群を構築していくのか）という中身を知りたかったです。
注目のコメント
B2Bのデジタル化ニーズは高い。特に決済まわりの自動化ニーズは高い。会計から、決済、そして業務プロセスまでトータルに改善できるソリューションが求められています。
業種・業態によって課題はさまざま。業界特化のVerticalソリューションも必要です。スクラッチで構築しているシステムの優位性が生きるのではないでしょうか。
システム開発にかかるソフトウェア資産を減損処理した結果が大きな赤字になったのでしょう。スモールビジネスのニーズに応え、競争に勝つためには、今後もシステム開発費用が嵩みます。それを考えると早期黒字化には利益率を高める必要がありそうです。終わった期の最終赤字が116億円。3年後に営業赤字の解消。5年後に売り上げ500億円目標──などなど、freeeの決算会見は「重要発表」が盛りだくさんでした。
freeeは今年7月、創業から10年を迎えました。いよいよ今期は従業員も1000人を超えるとのこと。もう「スタートアップ企業」とは呼べないくらい大きくなっていますが、スタートアップ並みの急成長を続けられるか、今後も注目です。
freeeは、2021年7月に、NewsPicks編集部による動画番組「デューデリだん！」でも取り上げていた企業です。この時と比べても面白いです。
【検証】最強SaaS企業が「新路線」。落とし穴はないのか
https://newspicks.com/movie-series/72?movieId=1394月曜の株価の反応はどうなるか。
世界的にSaaS含めたテック株価は調整し、Cash is Kingとか今までの売上・成長を基にしたバリュエーションの議論から利益・CFを基にしたものに変わっている。そのなかで、あえて赤字を今年度踏み込む、黒字化は3年後、2027年6月期までCAGR25-30％（今回決算は年度で+40％、ARRでは4Qに+33.6％）という発表。なお、成長はオーガニック前提。
決算説明資料：https://bit.ly/3QF7p5I
