米ファイザー、グローバル・ブラッドを54億ドルで買収
コメント
注目のコメント
医薬品業界では、2018年に武田は、6.8兆円をかけてシャイアーを買収し、
https://answers.ten-navi.com/pharmanews/14177/
2020年にアストラゼネカは、アレクシオンファーマを390億ドル(当時のレートで4兆円)をかけて買収しています。
https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=70314
また、少し前まで含めれば2011年に201億ドルでサノフィがジェンザイムを買収しています。
https://www.yakuji.co.jp/entry22013.html
これらは、希少病を中心とした承認済みの医薬品および、臨床試験中の医薬品候補を多数抱えた企業であり、製品群の補完として買収をしています。これらは、それぞれの会社が、売上・利益の向上をはかる中で行われたものですし、ファイザーの今回の件は、このような医薬品業界の流れの一環として、考えるべきだと思われます。
Global blood therapeuticsは、希少病である鎌状赤血球症の治療に特化した製薬会社で、昨年の売上は、約2億ドルです。
https://ir.gbt.com/news-releases/news-release-details/gbt-reports-fourth-quarter-and-full-year-2021-financial-results
この売上は、ほぼアメリカ合衆国だけで、ヨーロッパでの承認は、今年の2月に出たばかりなので、ヨーロッパでの売上はまだ、含まれていないものと思われます。また、他にも、開発中の鎌状赤血球症向けの治療薬候補を多数、持っています。
https://ir.gbt.com/sec-filings/sec-filing/10-k/0000950170-22-001781
https://www.gbt.com/research/pipeline/ついこの間、ファイザーは大幅なリストラを実施しましたよね。
この買収を見越して、事前に人件費を整理したのでしょう。
希少疾患は患者さんが少ないため、大幅な売り上げには繋がらないかもしれません。
しかし、求めている患者さんは必ずいるため、売り上げも確実になってきます。
ファイザーはコロナワクチンという全世界の人が求めている市場にて成功しました。
次は、世界的に少ない疾患に対しても取り組んでいく…
命を救う企業として、売り上げだけじゃなく健康を見据えていることをアピールし、企業の存在価値も高めていく方針なのでしょうか。