2022/8/10

【秘密】アジア最強ヘッドハンターが見た、高収入と中収入の境目

畑仁 優鋭

NewsPicks編集部 編集者/記者

特集1回目で解説したように、日本では転職で給料を上げるのはそう簡単ではないが、中にはもちろん、給料アップに成功する人もいる。

そもそも、給料や人材の市場価値に影響を与えるのは、いったい何なのだろうか。スキル、経験、それとも「ファクターX」か──。

そこで、「アジア最強のヘッドハンター」の異名を持ち、年収2000万円前後の経営トップ層の転身を支援してきたハイドリック・アンド・ストラグルズの渡辺紀子パートナーを直撃。日本の転職市場の課題、そして給料が激増する人の共通項を聞いた。

INDEX

• 1桁少ない日本の給料
• 社長候補が少ない国、ニッポン
• 光る人材には、即連絡
• 目先の100万より、生涯賃金を
• 地頭の良さは、5分あればわかる
• 評価を左右する「会社のモメンタム」
• 非常に大事なファーストキャリア
• 絶対に転職したらダメな人

コメント

注目のコメント

• 渡辺 紀子

  ハイドリックアンドストラグルズ パートナー

  ・2022年08月10日

  渡辺紀子です。たくさんのコメントありがとうございます。
  ヘッドハンターという天職の立場から、多くの方のキャリア形成に少しでも参考になれば嬉しいです。
  これからも多くの方とお会いできることを楽しみにしております。
• 里見 陵

  UCCジャパン 執行役員 サステナビリティ経営推進本部長

  ・2022年08月10日

  転職時に渡辺さんにお世話になったことはないのですが仲良くさせていただいています。いつも渡辺さんが仰ってることが凝縮されていてすごくしっくりきました。特に「地頭フェチ」笑。
  
  新卒時にBtoBの優良企業を選ぶといい、というのはその通りと思います。私も就活生に聞かれると同じことを言います。「海運とか電子部品とか良いと思うけどどう？あと建機とか農機も意外とアツいよ！」みたいなこと言うとみんな「？？」みたいな顔しますが…汗
  
  最近渡辺さんが監修された書籍オススメです。私もインタビューで出てきます。
  
  転職思考で生き抜く 異能の挑戦者に学ぶ12のヒント https://amzn.asia/d/1Vqkj0C
• マツキ トシノリ

  電気通信大学 キャリア支援センター　特任准教授

  ・2022年08月10日

  私も人材紹介経験者で、高い年俸のポジションも扱ったことがありますが（そんなに得意でもなかったし、当時の自分が出せるバリューの範疇になかったのであまり担当しなかった）、実際に、この領域の人材を扱われている方はこういう観点なんだなあ、と思いました。
  
  概ね、具体的な経験内容も、スキルの話もなく難しいことは話されていないです。でも、結構大事なことで、ご自身の哲学的なものって、普段から俯瞰的に大きく考えてないと言葉にはしづらいものです。日常の目の前のことに追われていると欠けてしまうポイントかと。マネジメントポジションについてはユーモア含めたチャーム（キャラともいえるかも）やらも必要なんだろうな、と。
  
  日本でもプロ経営者というのが出てきていますけど、プロ中間管理職みたいな立場も出てこないと、その先の経営者ポジションの候補者のロングリストも作れなくなりそうです。その点、中間管理職は大企業中心にめちゃくちゃ多くいるはずなんですよね。市場に出てこないだけで。そこの流動性が高まる時代にはなっているとは思うのですが。スタートアップの調達もお盛んですし。
  
  あと。
  私も外資系にいたりしたし、起業やらスタートアップにもいたこともあって、「ヘッドハンター」会社の方ともキャンディデートとしてお会いしたこともありますが、少なからずは通常の人材紹介領域な面談だったりします。自分も人材紹介経験者なのでわかるし、私自身がそんなヘッドハンター領域の人材とは到底言えないことは自覚もしております。とはいえ、少なからずの世の中の人にとってはヘッドハンターという呼称の方とお会いしただけで、ふわーとなりそうです。「ヘッドハンターから連絡あった」とかぬか喜びするような状態ですと、社会人としては、まだまだなのではないかな、と思いますので、ご注意を。