中国、ペロシ米下院議長に制裁-8項目の対抗策も発表
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もうすぐ下院議員から引退するペロシ本人、およびその近親者に対する個人的制裁に実質的な意味は何もありません。引退後中国とビジネスをすることもないでしょう。ペロシや米国政府も全く意に介さない、中国政府もそれを分かってやっています。あくまでも国内世論対策です。14億の自国民に対米「弱腰」だと思われたくない一点に尽きるでしょう。
真相はともあれ、今回、少なくない中国人民は自国政府・軍のペロシ訪台への対応・報復措置に対して「軟弱」という観点から失望を感じているのであればなおさらです。中国の内政問題です。今回の制裁リストは中国政府があらかじめ用意していたもので目新しいものではありません。ただ今後、中国政府はペロシ訪台の口実を最大限に利用して台湾に向けて経済的、軍事的な圧力をさらに強めていくのは必至です。実際に併合するまで手を緩めることはないでしょう。
中国もやはりアメリカは怖いのだろう。今のやり方に不満があるのであれば現政権に携わる人間に制裁をするのが妥当であろう。
しかし今回の中国はペロシ下院議長ただ一人に的を絞った制裁を選択した。これだけではアメリカが中国に対して報復措置となりうる大規模な制裁を発表し、国民や世界各国を納得させるのは難しいと考えられます。同時に中国国民もまた納得のいく政策内容とはならないのでは無いでしょうか。
今回の駆け引きはアメリカに軍配が上がったように感じます。