[東京 5日 ロイター] - 内閣府が5日公表した6月の景気動向指数は、指標となる一致指数が前月から4.1ポイント上昇して99.0と比較可能な1985年以降、最大の伸びとなった。

新型コロナウイルス感染拡大防止策である中国でのロックダウン(都市封鎖)が解除され、部品不足が緩和されたことで自動車の生産や出荷が増えたことが影響した。同様に、電子部品・デバイスの出荷・生産も改善した。

一致指数を構成する各種経済指標のうち、耐久消費財や鉱工業用生産財の出荷指数の改善が指数を押し上げた。

同指数から機械的に決める基調判断は「改善を示している」とし、前月から据え置いた。

先行指数は同0.6ポイント低下し100.6となり2カ月連続のマイナスだった。消費者態度指数や新規求人数などが低下したことが響いた。