2022/8/5

【本日IPO】クラシコムが「上場」を前に考えたこと

NewsPicks 編集長
「北欧、暮らしの道具店」を展開するクラシコムが8月5日、東証グロースに上場する。
独自の世界観をベースにEコマースを展開し、コンテンツで集客をしながら最終的に物販で稼ぐ、ユニークなビジネスモデルだ。
ドラマやPodcastなどの無料コンテンツで年間2000万人のユーザーにリーチし、年間18万人が商品を購入する。
その結果、ゆるいイメージとは裏腹に、経常利益率17%、ROE39%という驚異の高収益をたたき出している。
しかし、これから挑むのはクラシコムが株主から短期利益を追求される、株式市場だ。株式の全てを家族が握っていたこれまでとは、勝手が変わる。
そうした中でも、独自の世界観を維持し、高収益を上げ続けられるのか。
創業者の青木耕平社長に、株式上場に対する考えを聞いた。
青木耕平(あおき・こうへい)/クラシコム代表取締役社長。1972年東京生まれ。2006年に実妹の佐藤友子氏と共同創業。07年よりECサイトの「北欧、暮らしの道具店」をスタートし、コンテンツを通じて集客するライフスタイル事業を展開している
INDEX
  • 1.上場を決めた理由
  • 2.投資家との約束
  • 3.ブランドエクイティ=貯金
  • 4.最も重要な意思決定
  • 5.後継者について

1.上場を決めた理由