誤り多数で回収の書籍「Web3の教本」、著者が謝罪「一から勉強し直す」
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基本的に、技術や歴史をいい加減にして(しかもそのいい加減さが度を越していた)、「Web2までは中央集権的でGAFAに支配されていて悪、Web3は、分散されていて自由で善」という単純な図式で書いていたことが技術者など知識を持つ人たちから非難されたということです。
なぜ、このようなことが起きたのかというと、出版元のインプレスによれば、
「今回の事案は、書籍制作時に行う外部有識者によるチェックを怠ったことが大きな要因になったと考えております。
本件を教訓といたしまして、今後は、弊社における内容の検証を徹底するとともに、編集者の知識向上に努めてまいります。」とのことです。
https://book.impress.co.jp/info/20220725.html
この本に関して、twitterでの批判・炎上記録は、こちらのページにあります。
https://kabumatome.doorblog.jp/archives/65997669.html
補足しておきますと、そもそもインターネットで使われるプロトコルは、RFCという技術文書で決められており、その管理は、IETF(Internet Engineering Task Force; https://ja.wikipedia.org/wiki/Internet_Engineering_Task_Force )という標準化NPOによりなされており、GAFAに支配されているわけではありません。
(そもそも、RFC(Requests for comments)とは「コメント募集」という意味で、仕様案を公開して広くコメントを募集するという意味で、開かれた体制であったことがわかります https://ja.wikipedia.org/wiki/Request_for_Comments )
Webで扱われる文書の形式は、HTMLですが、こちらの仕様は、W3Cが決めています。W3Cは、 アメリカのマサチューセッツ工科大学/CSAIL、フランスのERCIM、日本の慶應義塾大学SFC研究所、中国の北京航空航天大学という4つの共同運用機関により運営されています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/World_Wide_Web_Consortium私も技術書籍の著書をいくつか持っていますが、技術的に正しいか?という点のチェックをすることは完全に著者に任されてしまうことが現状です(チェックできるような人が出版社にいない)。
現物を拝見していませんし、もとより技術的な知見は持ち合わせていませんが、出版の経験者としては…
「ゴーストライターに書かせて、本人はチェックはせず、編集者はチェックできず、結果として酷い出来になってしまったが、それを表に出すわけにもいかないので、こういう幕引きにした」と推測しています。
書籍を1冊書き上げるのって、よほど文章を書き慣れていないとキツいですからね。
もっとも、Amazonの著者情報では初めての出版のようですので、本当にご本人が書かれた結果なのかもしれませんが。