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全長120キロ高層ビル、サウジ計画の全容

NewsPicks編集部
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    世界銀行グループ MIGA 西・中央アフリカ代表

    サウジの他国に対する比較優位は石油の加えて広大な土地です。ジュベール工業団地に行った時に肌感覚で気づいたのは産油国というメリットだけではなく化学プラントや太陽光発電などでも規模の経済を追求できる点です。また再生可能エネルギーから作るグリーン水素も輸出可能な次世代の資源です。
    エネルギーと土地があるということはビジネスの誘致もやりやすく、原油の次の時代に向けて着実に先手を打っていて、今回の高層ビル構想も話題を集めるだけではなくビジネス誘致や観光といった観点も重視していることの表れだと感じます(120キロになるかどうかは別として)。

    しかし構造物を後世に残したいというのはどの時代も同じなのですね。ナポレオンが、凱旋門、オベリスク、カルーゼル凱旋門を一直線に並べて作った時も、エジプトの三大ピラミッドが一直線に並んでいることを思い出しました。


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    建築家、東京大学生産技術研究所特任教授、noiz、gluon

    アメリカなどでもよくありますが、プロジェクトへの関心と投資を集めるために、最初にプロジェクトのフィージビリティーはある程度度外視した、相応に具体的な建築や都市のイメージをセンセーショナルに提示して、その後から可能な限り投資を集めていくプロジェクトの進め方は(日本ではあまりなじみがないかもしれませんが)海外では普通にあることなので、あまり構成や画面、プロジェクトの実現性に目くじらを立てても意味はないように思います。計画を提示しているプロジェクトオーナーたちも、この絵を描いている建築家も、これがそのまま実現するなんて全く思っていないでしょう。

    UAEのマスダールシティなどを見てもそうですが、UAEの財力をもってあの程度の規模ですら、十分な投資を集めて想定通りに実現してかつ維持していくのは本当に難しいこと。自然という圧倒的な力の前では、人間の経済や技術なんてまだまだ小さなものに過ぎません。このプロジェクトが持つ圧倒的な不可能性は誰が見ても明らかな中、ポイントはこれだけのスケールでものが考えられる、様々な技術を統合し実装する意思や財力があることを提示する、という点にあります。

    まずビジョンと枠組みを作ってから、その具体的なイメージも提示しつつ、そこに大きく賛同する投資家を集めつつ具体的にできることを落とし込んでいく、まずは握手をしてから考える。流行の言葉で言えばアジャイルな、こうした開発や社会づくりの仕組みや感覚は、これからの世界基準でのスマートシティーのような領域では、事前に答えが見えないだけに、むしろより重要になっていきます。

    もちろんこのプロジェクトが示唆する、ある意味人間のおごりや社会の不均衡を肯定する姿勢、エネルギーの消費と環境に関する問題は無視するべきではありませんが、とはいえどうせできもしないものを真面目に発表してなどと、現実視点からちょっと小馬鹿にする姿勢を持ってしまうことで、結局置いていかれるのは日本のような気がします。


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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    古来、都市は川の近くにつくられてきました。例外はシンガポールと香港、ヴェネツィアくらいでしょう。
     なぜ淡水も無いところにわざわざ人口500万人もの都市をつくるのか(つくれるのか)、というのは、この「NEOM」計画の数ある問題の1つです。
     海水を淡水化するしかないでしょうが、莫大なコストがかかります。
     そうでもしなければ、サウディアラビアは巨大都市を持てないし、もともと、サウディアラビアは限られた地下水脈の上以外では、都市を形成できない国です。
     たとえば、北海道などに新都市を建設するよりも、はるかに巨額のコストがかかります。

    新都市の建設というのは、投資です。そこに都市があることが莫大な利益を生むという見込みに基づいて、建設されます。
     シンガポールも香港も英国のそういう見込みで建設されました。投資は大当たりで、国際的な貿易港になりました。
     この「NEOM」はどうやって富を生むのでしょうか?
     国際的な貿易港?金融センター?ドバイにとって代わるのは無理でしょう。
     製造業の工業地帯?水が無いから無理です。
     リゾート?それなら、500万人は養えません。
     今のところ、完成しそうなのは、ゴルフ場くらいです。
    https://www.bbc.com/news/blogs-trending-59601335

    開発者は、不動産転がしで、当初は利益を上げることができるかもしれません。というか、それが狙いのほぼ全てで、そのために宣伝費やプロモーション動画の製作に巨額の費用をかけています。産業が無いので、都市にはならないでしょう。
     確実に儲けが出るのは、欧米のコンサルタントと広告会社です。
     その費用は、サウディアラビアの政府系ファンドから出ますが、2030年までの第1期だけでも3200億ドルの予定です。
     ドバイの一時的な成功で、アラブ湾岸諸国の政府が、不動産開発プロジェクトの発表と不動産ころがしで儲けることができる、と思い込んでしまったのは、あの地域にとって、非常に不幸なことです。

    (追記)芸術的な映像作品としてなら、どういうものでも発表すればいいですが、問題なのは、これは数十兆円の政府の金を、王太子とその取り巻きたちが横領するための迂回ルートの仕組みに過ぎない、ということです。
     その一方で、イエメンでの戦争で10万人以上の住民を殺して、何の補償もしません。


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    国際政治アナリスト 危機管理コンサルタント

    石油王三代目ドラ息子の発想という感じがどうしても拭えませんね。どう考えても環境には悪そうなプロジェクトだと思いますが・・・。この先このプロジェクトがどうなるか、注目したいと思います。


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