【亀山×尾原和啓】ITバブル、膨張と崩壊のメカニズム
*過去のシーズンはこちらからどうぞ。シーズン2(記事、音声) シーズン1(記事)。
- 仮想通貨バブルを海外はどう見るか
- 読み解くカギはDefiとNFT
- 次にバブルが起きる分野はどこか
- 次のバブルはすでに動き始めている
- 10年スパンで見れば、右肩上がり
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Web3バブル一回目の崩壊中ですね
ネットバブルを最前線で見逃し続けた尾原だから言える、この後2回は起きるWeb3バブル崩壊と、それを逆算で考えた成功の仕掛け方を、
独自な場作りの職人、亀山さんと対談したよー
ちょうど、2022年版ハイプサイクルが先日発表されたばかり。
下記で、過去の各年のハイプサイクルへのリンクも張った。ポイントは、そこから普及したものもあれば、消えたものもあること。
https://newspicks.com/news/7430658
ではWeb 3はどうなのか。個人的にはポジティブには見ていない。
技術基盤としてのブロックチェーンは、もともと銀行のような信頼できる第三者がいなくても送金を確実にするための集団公共監視。ただ「オラクル問題」と言われるものもあり、実物とデータが分かれているときに、データが正しくても、その実物を表現している保証はないというもの。それが起きにくいデータ世界の中での話にも関わらず、パクリ商品が多かったというのは、その特性を考えると皮肉な現実。
一方で、ネットは「いかがわしいもの」が大増殖してきた歴史でもある。MP3がその典型。
ITバブル前くらいの90年代後半から2000年代前半くらいの時期の話。Napster、WinMX、Winnyなどが流行った。音楽のデジタル化で著作権考慮したソニーが作ったOpen MGなど他の規格もあった。でもユーザーは勝手に使いやすいものを選び、MP3の拡大を止められなかった。
そして、AppleがiTunesをWindowsでも使えるようにして、ダウンロードしたりレンタルしてMP3化したりしたもの含めて、便利にした。それでiPodが広がり、レンタルする手間や高いアルバムを買うのではなく好きな曲だけバラで買えるようになったりして、時間をかけてまた課金に戻っていった。
その意味で、「正しいもの」が広がらず「使いやすいもの」がいかがわしくても広がった。その観点で、いかがわしさがあるものを軽視するのは、過去の歴史をみるとリスクがあると認識している。
とはいえ、記事に出ている燃費の話中心に「使いやすい」と思えていない。手数料だけでなく、そもそも検証が必要なデータ構造は効率的ではないし、検証がいらないなら必然性がない。
直感的なユーザーが爆発的に増える「使いやすい」が、自分にはまだ見えておらず、ネガティブに見ている。
「ガートナーのハイプ曲線」を頭に浮かべていれば、多少の市況の変化はあれども、それに一喜一憂することなく、日々淡々と仕事をしていこうという気持ちになりそうです。
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