【核心】天才の相方が面白い
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圧倒的にクリエイティビティが高い人は、普通の人と違う思考プロセスを持っている。だから、他の人と違うものが作れるわけだけど、それゆえに、周りから理解されにくい側面がある。
それが、アートなど個人で完結するものであれば、「変人」が「天才」といわれるものだけど、デザインのように、社会との関わりのなかで価値を発揮するものの場合、個人だけでは完結しない。そもそもデザインにはクライアントや課題が存在しないといけない。
なので、天才と社会との橋渡しをする人が必要になるわけです。オオキさんの場合は、それが伊藤さんだったんですね。
イノベーターと呼ばれる人のそばには必ず翻訳者がいる。映画監督なら、プロデューサーと呼ばれるだろうし、漫画家なら編集者、俳優ならマネージャーと呼ばれる人たち。ビジネスの世界なら、COOだったりCFOがその役割を担いますね。
どちらかだけだと才能は開花しない。その奇跡の出会いこそが、イノベーションを生むんだろうなと想像します。
注目のコメント
「期待を圧倒的に超える」という言葉が響きます。
日々の仕事の中で、小さいことから大きいことまで、私たちの周り、360度に関わる人たちは、それぞれ期待値があります。その期待値を超えることは、並大抵なことではないし、時には超えられないこともあり、失敗もありますが、自分の中で揺るぎない信念というか、手放せない「軸」をしっかりと持ち続けることは、仕事を超えてその人の生き方そのものですね。
期待を圧倒的に超えた瞬間の喜びは、絶大なものであり、次への活力。揺るぎない軸を持ち続けるパワーは、周りを動かすパワーでもありますね。nendoを10年見てきて思うのは、佐藤オオキさんという天才デザイナーと、伊藤さんという叩き上げの一流経営者の、なんとも奇跡的なコンビが成立しているということです。
そう感じてたのは自分だけではなく、丸井グループの青井社長をはじめ、誰しもが口を揃えていることにはたと気づき、取材の過程で、伊藤さんのインタビューを1本立てようと企画を思いつきました。
本文の通り、広報も担ってきた伊藤さん自身にそのことを伝えると、「佐藤オオキという天才にフォーカスしたほうがいいと思いますけどね……」と乗り気じゃない。けれど、これまた彼は本音で話せる関係を築くのが上手く、相手のプロフェッショナリズムを尊重してくださる方でもある。「NewsPicksという編集のプロが言うなら」と、最後は正面からインタビューを受けてくださいました。おそらく佐藤オオキさんも、伊藤さんの話をここまで聞くのは、初めてではないでしょうか。オオキさんの相方としてとてもいい関係であることが伝わってくるインタビューでした。
前の2つのビデオで「nendoは高いが価値がある」という複数の発言があって、結構価格にこだわるんだーと思っていたのですが、その理由の一端がわかった気がします。いろいろなチャレンジをするための原資を集めないといけないということなんでしょう。
大企業とのコラボがうまくいかなかったのはnendoよりも大企業にとって残念な気がします。変わるためにコラボを試みたのに、変われなかった(ただ何かいいことあるんじゃないかと思った)。スタートアップと組みたい企業にとって他人事ではない気がしました。