IMF、世界経済成長率を0.4ポイント下方修正 ウクライナ侵攻が影響
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日本の2022年の予測は前回から0.7ポイント引き下げられて1.7%です。先進諸国の2020年の落ち込みとその回復ペースは以下の通りなので、日本の落ち込み度合は深刻です。世界が感染しても気にしない、症状が出たらしっかりケアする方向で動いているのに、未だにメディアをあげて感染防止キャンペーンを展開し、それに政府と国民が乗っているがゆえでしょう、たぶん。
2020年 ▲4.5%(▲4.5%)
2021年 5.2%( 1.7%)
2022年 2.5%( 1.7%)IMFの2022年中国経済成長率への見通しは、今年1月時点で4.8%増、4月時点で4.4%増、そして今回の3.3%増となだらか且つ明白に下方修正されてきています。しかも、1月→4月0.4ポイントの下げ幅だったのが、4月→7月では1.1ポイントの下げ幅となり、中国経済への不安感と不信感は増長しているように見受けられます。
中国第2四半期の成長率は第1四半期の4.8%増から0.4%増と大幅に後退しました。4月、5月と上海で二カ月間ロックダウン策が取られ、全国的にも「ゼロコロナ」策で物流、供給網、個人消費などが打撃を受けたことが原因です。6月には回復を見せましたが、下半期、特に第3四半期の数値が鍵を握るでしょう。少なくとも、年間の5.5%前後という成長目標達成には黄色信号です。
IMFによれば、米国の成長率見通しも4月から1.4ポイント下方修正して2.3%増と、対中国経済以上の下げ幅、低成長率予測が披露されました。米中という世界第1、2の経済大国には「責任ある大国(関係)」としての行動と矜持を示してもらいたいものです。その背後或いは狭間で世界第3の経済大国である日本が何を考え、どう動いていくか。勝負の年月は続きます。