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ウクライナ侵攻以来、ロシアはすでに”信頼できるエネルギー供給国”としての地位を捨ててしまっていますし、欧州側もロシアに経済戦争を仕掛けているのですから、もう何でもありでしょう。武器として使えるものはすべて使い、どちらかがギブアップするまでの持久戦です。
ノルドストリーム1は、通常なら日量1億6000万㎦程度のガスを供給できます。
 ドイツの年間ガス需要は、950億㎦です。
 ロシア側は、次々に様々な理由をつけて、ガスの供給を減らしたり増やしたりしながら、ドイツに屈服を迫っています。

7月11日:ロシアのガスプロムは、定期点検のためとして、ノルドストリーム1によるドイツなどへのガス供給を停止

7月13日:ガスプロムは、定期点検が終わってもノルドストリーム1によるガス供給はできないと声明。理由は、ノルドストリーム1で使っているガスタービンの修理をドイツのシーメンス社に発注していたのが、返送されないため。
 シーメンス社は、カナダにある工場でガスタービンの修理を行っていたが、カナダ政府がロシアへの制裁の一環として、ガスタービンのロシアへの返送を禁止していた。

カナダ政府は、制裁の例外として、ガスタービンをロシアへ返送することを承認。ドイツ政府の働きかけがあった模様。

7月21日、ノルドストリーム1は、定期点検が終了したとして、日量7000万㎦のガス供給を再開(昨年までの通常時の4割程度)

7月26日、ガスプロムは、シーメンス社が修理したガスタービンを受け取らないことを表明。理由は、カナダからガスタービンが返却されるならば、それはカナダ政府のロシアに対する経済制裁が解除されたということであり、カナダ政府が経済制裁を解除したことを証明した書類を送付してこなければ受け取るわけにはいかない、というもの。

7月27日から、ガスプロムは、別のガスタービンが修理を必要とする状態になった、ということを理由に、ガス供給の日量を最大3300万㎦に削減。
 ガスプロムは、経済制裁が解除されなければ、ガス供給量を増やすことはできないであろう、と示唆。
欧州に対しては石油ガスを脅しに使えば分断につながり対露制裁の足並みを乱せる。既にハンガリー、ギリシャが揺らいでいるし。では日本はどうかというと、元々依存度は1割にも満たずガスをストップさせても全ての原発再稼働でまかなえてしまうので、プーチンは脅しカードとしては使わないのではないか。
エネルギーを脅しの道具に使ったロシアは、今後市場としての西側諸国を失い、西側からの投資も失い自滅の道をたどることになります。
ロシアによる逆経済制裁としてのガス供給の締め上げという面が強いと思います。

資源系でこれをやってしまうと、今後数十年、インフラとしてあてにされなくなり、ロシアの資源を誰も買わずダボつくと思うので、自分で自分の首を絞めることになると思います。

GAFAへの言いがかりのような独禁法違反の制裁金や、ウクライナと穀物輸出を港からする合意をした翌日に、その港を爆撃したり、信頼もできないし、一貫性もないし、国としてまともではないですね。

独裁政権はトップが狂うと国が狂うのでリスクの高い政治体制なのだと改めて認識しました。
トランプさんにその昔「ドイツお前らロシアに依存しすぎだからやめろ」って言われてましたが、まじで本当にその依存がクリティカルに効いてきましたね。

ロシアのガスを元手に石炭は悪だのなんだのやってきてるので、これ本当にどう落とし前つけるんですかね。
ロシアが「ノルド・ストリーム」を通じて欧州へ供給するガスを27日から現行の半分に削減すると発表。今回の措置で通常の2割まで減ることになります。
ドイツは再エネ100%目指してるんだから丁度いいのでは?