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WHOがサル痘で緊急事態宣言 新型コロナ以来の最高警告

共同通信
【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は23日、欧米を中心に感染拡大が続いている動物由来のウイルス感染症「サル痘」について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に相当すると宣言した。WHOとして最高度の警告を発し、各国当局に感染拡大防止に向けた取り組みの強化を促す措置だが、強制力はない。
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すでにアフリカ外で16000名以上の感染者が出ており、前回議論された1ヶ月前から感染者が5倍程度まで増加しています。

感染経路は、接触や飛沫感染が主体で、まれに空気感染も起こりうるとされていますが、今回の感染拡大に大きく関わっているのは性交渉で、他の感染経路は依然として少ないと考えられています。

サル痘は致死的にもなりうる病気ですが、現在流行中のサル痘ウイルスでは、ほとんどの感染者が軽症で、週単位での回復が見られています。

米国内でもすでに3000人もの感染者を出しており、私の住むNYでも増加傾向です。現時点では、比較的若い男性が感染者の大部分を占めますが、さらなる感染拡大を生じると、重症化リスクや胎児への影響も懸念される、子どもや妊婦さんへの感染が懸念されるため、そうなる前に早い段階で手を打った形だと思います。

新型コロナでは緊急事態宣言の遅れへの批判もありましたので、それもまた影響しているかもしれません。

サル痘とは?
https://newspicks.com/topics/yuji-yamada/posts/31
現在のサル痘アウトブレイクの状況が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」に相当するか否かについて、WHO緊急委員会はコンセンサスを得るに至らなかったとのこと。

PHEIC賛成派は、現在のアウトブレイクがPHEICを宣言する法的な要件を満たしているなどと主張。
PHEIC反対派は、グローバルなリスクは高くないことなどを指摘。

テドロスWHO事務局長は、その答申を受け、自らの判断でPHEICを宣言することを決定した。
サル痘はポックスウイルス科に属するサル痘ウイルス(Monkeypox virus)による感染症です。症状は発熱や水疱などを伴う発疹が特徴です。通常はげっ歯類などの動物からヒトに感染し、感染者はこれまでほとんど確認されていなかったものの、今年の5月頃からヒトからヒトへの感染、特に男性と性交渉をする男性のコミュニティで感染が急激に広がっており、性的な感染経路が示唆されています。これまでに世界中で16000人以上の感染が報告されていますが、まだ日本からの報告はありません。致死率は1~10%と推定されていましたが、現時点で確認された死亡者数は5人にとどまっています。

急激な感染拡大とヒトーヒト感染が広がっている事態を受け、WHOは今日、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態 (Public Health Emergency of International Concern, PHEIC)」を宣言しました。新型コロナウイルス(COVID-19)に対しても宣言されたことが記憶に新しいですが、それ以前にはポリオ、エボラ出血熱、ジカ熱などがPHEICに指定されました。これにより医療従事者やハイリスク者に対するの注意喚起、感染拡大措置、ワクチンや治療薬の開発や普及に注力するという宣言と捉えられます。
今回の指定は、この数か月の間モニタリングしていたところ、(1)致死性 (2)感染拡大状況 (3)有効な治療薬や治療法の有無によって総合判断した結果、緊急事態宣言を出さざるを得なくなった。すなわち(2)、(3)の懸念が緊急事態に相当するようになったという種類のものだと思います。WHOは7月20日の記者会見で、「ことしに入って確認された感染者は70を超える国と地域で1万4000人近くにのぼる」と伝えていました。

サル痘は、最近になって主要発生地域であるアフリカ域外で散発的に発生しており、特別な理由の存在が疑われます。アジア圏での感染はほとんどが欧州から持ち込まれたものです。これについては、以下の記事へのコメントに記載しています。

「台湾で初のサル痘感染例、ドイツ留学帰りの男性」(Reuters 2022年6月24日)
https://newspicks.com/news/7232978?ref=user_1310166

天然痘は30%程度が死に至り、同時に容易にエアロゾル感染を起こすほどの感染力が高いことから恐れられてきました。サル痘と共にオルソポックスウイルス属ですが、サル痘に比べて非常に感染力と死亡率が高い極めて危険なウイルスであり、長く人類の脅威として恐れられています。一方、世界的なワクチン接種が功を奏し、1977年以来発生がないため現在は自然感染は根絶されているとされています。

サル痘は、死亡率は1~10%程度と言われ、天然痘と比べると高くはありません。ヒトからヒトへの感染も稀です。しかし濃厚な接触では感染の危険性があり、患者を診断した医療従事者にも感染が見られたという報告もあることから飛沫感染や体液・皮膚を介した接触感染も起こりうるとされています。

サル痘の潜伏期間は1~2週間、発症後は症状が2~4週間程度続くとされます。症状として発疹や膿をもった皮膚病変など外観から容易に判別できるため、水面下で爆発的に拡大するHIVウイルスのような脅威は少ないと思います。サル痘にも天然痘ワクチン(生ワクチン)は、ある程度有効とされています。他には米国と欧州ではtecovirimatと呼ばれる抗ウイルス薬が治療薬として認可を受けています。
COVID-19でも収拾がつかないくらい医療が逼迫しているのにまたサル痘もWHOが緊急事態宣言を発令せざるを得ないほどになるとは。あまり報道されていませんが、日本では今手足口病も流行っています。流行病というものが重複してしまうことほど恐ろしいものはありません。
それぞれの感染症を全てデマだと考える方もいるかもしれません。しかし、実際に身近にいる人が羅患するとよく分かります。こんなにも身近にある感染症なんだなと。

私は今、仲の良い友人、後輩、さまざまに感染していて、COCOAは当たり前のように毎日数人接触確認があります。しかし、たかが接触確認だとあまり行政は動いてくれないのだなという現状も目の当たりにしました。

そんな感染症がまた増えるとなると医療や自治体はどうなってしまうのだろう。政府ならびに各国はこれに対する想定と対策を考えなければいけないと思います。
WHOがサル痘で緊急事態宣言、新型コロナ以来の最高警告、というとまた凄いことに感じるけど実態は下記の通り。


WHOが約1万人の患者を分析したところ、98・8%は男性で、とくに18~44歳の男性が症例の77%。今回の感染者の多くは男性との性的接触のある男性という。症状としては、発疹や発熱などがあるが、ほとんどの人は軽症。
現在の日本政府のようにコロナを特別扱いしていると、サル痘が流行りだしたらどうするのでしょうか?

まったく身動きができなくなって、社会機能が麻痺してしまいます。

コロナに対する認識を早急に改めないと、次への備えができません。
WHOのテドロス事務局長は23日、サル痘について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しています。

WHOのTwitterより
「"For all of these reasons, I have decided that the global #monkeypox outbreak represents a public health emergency of international concern."」
https://twitter.com/WHO/status/1550847224963371010

厚労省のサイト、こちらもご参考です。
「サル痘について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/monkeypox_00001.html
ご参考:
WHO、サル痘に緊急事態宣言 感染拡大防止へ対策強化(日経新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR2339S0T20C22A7000000/
1ヵ月前に須田さんが音声で解説していたサル痘。
https://newspicks.com/live-movie/2138/

この1ヵ月で世界で感染が急拡大し、明らかにフェーズが変わっている
プロの方々のコメントが大変有難いです。有難うございます!