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穀物輸出再開で合意 ロシア・ウクライナ、黒海経由

共同通信
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注目のコメント

  • 赤井 厚雄
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    株式会社ナウキャスト 取締役会長

    このところ、トルコのエルドアン大統領の存在感が際立ってきました。彼らはその地政学的位置を理解し、活かした動きをしている。この点は日本が大いに学ぶべき。また、今回の合意からは、国連のグテーレス事務総長の顔を立てたものでもあり、ロシアが国連に対し一定の価値を認めている、というシグナルが伝わってくる。単純に小麦の需給緩和というだけでなく、国際政治の力学が透けて見える、という意味で興味深い動きです。


  • 塩崎 悠輝
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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    ウクライナとロシアが合意したのではなく、
    ・ウクライナはトルコとの合意に調印し、
    ・ロシアはトルコとの合意に調印した
    というのが正確です。
     合意文書も別々にあります(ウクライナ・トルコ間の合意文書とロシア・トルコ間の合意文書。ウクライナ・ロシア間の合意文書は無し)。

    ウクライナがトルコと合意したのは、ウクライナが穀物などを輸出するのを支援する、ということです。具体的な支援内容などは特にありません。

    ロシア政府は、ロシア側の合意文書に基づき、
    ・ウクライナは2週間の間、オデッサ州の港から穀物などを輸出してもよい
    ・ウクライナが海路で輸出入する物品は、ロシアの査閲を受けなければならない
    と主張しています。

    ウクライナが穀物などを輸出している期間、ロシアも穀物や肥料(ロシアやベラルーシ、ウクライナ国内のロシア軍占領地で生産されたもの)を実質トルコ経由で輸出することができます。
     ロシアがこの取引を順守して利益を得ようとするかどうか、で多少の変化があるかどうかは左右されます。

    これまでだと、ウクライナが穀物を輸出したければ、ロシア海軍がいるウクライナ領海やロシア領海を避けて、ルーマニア方面まで陸路で運び、ルーマニア領海を通って海路で運ぶ、という輸送方法です。オデッサ州から直接海路で輸出するというのがうまくいかなければ、これまで通りのルートを使うことになります。


  • 松田 崇裕
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    TBSテレビ 報道局 総合編集グループ長 兼 報道コンテンツ戦略室

    海路封鎖という物理的な面だけでなく、輸出に関するインターネット上の船舶のオペレーションも監視されるでしょうか。穀物輸出再開で、サイバー戦争の側面も改めて注視したいところです。


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