今日のオリジナル番組


詳細を確認
どこでも栽培可能!?「農業イノベーション」
本日配信
571Picks
Pick に失敗しました

人気 Picker
「スタートアップ冬の時代」の声が高まっていますが、数字面で見ると調達額自体は昨年の半分強です。北米が如実に減っている状況と比較すると、上場グロース株軟調の影響は限定的にも見えます。
ただ記事中にもある通り、IPO延期を迫られた会社の大型調達があったこと、また調達総額の統計により大きな影響を及ぼすレイトステージの大型調達はリードタイムがかかることもあり、昨年来から続いていた調達の結果が今年になって数字に反映されているといった背景もあるように感じます。
この点、数字面により実態が反映されるのは下半期になると思いますが、現状においては「予断を許さぬものの、想定されていた程の劇的な影響は現段階において生じていない」という判断になるのかと思います。

加えて、投資の現場感としては海外のクロスオーバー投資家の急速な減少を感じる一方、国内投資家だけでも二桁億半ばのラウンドが組成できたという点では、日本のレイトステージ調達環境が整ってきた証左でもあり、ポジティブな発展と言えるのではないかとも思います。
2021年のスタートアップ資金調達規模上位20件の内、12件は海外投資家主導。
海外投資家はどうしても市況の影響をより受けやすい点を鑑みると、レイトステージでリスクマネーが安定供給されるためには、国内の大型プレイヤーの増加が必要なのではないかと思います。

以上の所感を踏まえつつ、8月にはこちらのレポートを基にしたINITIAL恒例のオンラインセミナーが開催されます。森さんと一緒に、私も資金調達動向の読み解き、解説に参加しますので、ご興味ある方はご参加ください。無料です。
https://initial.inc/events/20220818
2022年上半期の日本国内スタートアップの資金調達の速報です。

株式市場でテック株へ影響が大きく、スタートアップの二大市場である米国と中国の資金調達状況は、Q1から2021年比減少が目立つと数々報じられていました。

日本は蓋を開けてみると、2022年の出だしは2021年を上回る勢い。
これは、IPO延期組の大型調達や昨年後半に既に調達が決まっていたものが実行、新規調達で説明されるように思います。

とくに10-50億円のレンジの調達額の伸びが大きく、その主体はシリーズBとシリーズCの設立から4-5年のスタートアップです。選別の段階が進んでることを窺わせます。

背景に、大型調達を支えていたVC-海外の割合が下がっていなかったことが上げられます。留意点として、本文中の10億円以上の資金調達に紐づくVC投資の内訳「VC-海外」には、ソフトバンク・ビジョン・ファンドが含まれます。

ビジョン・ファンドは大型投資をするのでその分だよね、と言われるかもしれませんが、仮に120億円程度の投資をしていたとしても、その分を差し引いたとしても「VC-海外」の金額割合が最も高いままです。

もちろん、姿を見せなくなった海外勢もいます。わかりやすい属性がPEやヘッジファンド。

この他で特徴的だったのは大学発が好調な点でしょうか。こちらは8/5にINITIAL(https://initial.inc/)から公開予定のレポートでご確認いただけます。

懸念点はファンド設立の滑り出しが鈍いこととM&Aの規模です。大型イグジットとしてのM&Aは過去から指摘されている部分ですが、下半期はそこが鍵になると思います。

======
8/5(追記)本日以下のURLでレポートを公開しております
https://initial.inc/enterprise/resources/japanstartupfinance2022h1
海外投資家が多く見えるのは4月ぐらいまでの投資はギリギリ実質去年決まった資金張達も含まれ、上期は実態の変調が表れきってないから。下期はよりダイレクトに数字でその変化が見えるはず。

下期に向けては、シリーズBぐらいまでは調達環境は悪くなく、バリュエーションの低下と一件当たりの金額の頭打ちが見えてくる。

レイトステージはバリュエーションのアンマッチがネックでIPOマーケットの代替としての機能は一部のみしか機能しない。IPOから振替で引き続きレイトステージへの資金供給は進むが、エコシステム全体で見るとIPO後も含めた全体での資金供給量は減少する可能性が高い。

その拡大する資金ニーズとのギャップを埋めるのはM&A。この環境下ではリスクが高過ぎる会社ではなく、一定PMFしたミドルリスクの会社。いよいよそこそこの規模の買収や再編が日本でも見られ始めるか注目したい。
各国とも同じ傾向だが1-3月はそのほとんどが昨年までに実質決定していたもの、4-6の2Qについても大型ファイナンスはそうである場合が多い、という事で時差要因がかなり大きい。問題は3Q以降です。但し膨大なドライパウダーやフィナンシャルリターンを主目的としないCVCの台頭等の要因により上場株がメッタメタにやられているほどには未上場特にアーリーステージについてはやられ度合いが相対的に低い可能性はある、というのが日本含めた世界スタートアップ資金調達市場の今いまのモメンタム。
こういった包括的なデータが見れるようになったのはスタートアップ側としても大変参考になりますしありがたい限りですね。

他の方もコメントされていますが、投資実行に至るリードタイムを考えると、調達環境の悪化が表面化してくるのは下期になるのではないかと思います。いずれにしてもこれだけの大型調達をされている各社さんは素晴らしいと思いますし、それだけ事業が進捗していることに大変刺激を受けます。
スタートアップとして過去3回の資金調達をやってきました。調達期間としては「どんなに短くても、着金(資金調達クローズ)まで3か月はかかる。平均的には半年間ぐらいかかる」という印象です。
WAmazing、2020年11月に発表した資金調達では、実際は、コロナがやってきた2020年2月から動き始めていましたから、過去3回の中で最も長い期間である8,9か月かかっています。
まぁ、コロナでインバウンド市場が消滅し、ワクチンもまだ開発前でしたので、この長さはやむを得なかったんですが…。
多くのスタートアップが資金調達を発表したりプレスリリースするのは、つまり、彼らが資金調達活動を始めてから、半年後とかになります。
つまり、上半期については、まだ「市況の悪化を反映していない”逃げ切り組”」の着金&プレスリリース&登記簿反映が、牽引しているのではないでしょうか。
時差がありますので、2022年下半期が要注目かと思います。
ダウンラウンドのケースではステルスで調達している場合が多いそうです。あんまり知られたくない、ということですね。どんな場合にも登記はしなければならないので、それを見れば分かるのですが、ステルスのためそもそもInitialなどデータベースが登記簿を見に行っていなくて気づいていないケースもあるでしょうね。
エニーマインドの上場延期からのプライベート調達が象徴してますね。強いところがより強くなる。これまた年金資金に象徴されるようにVC含めた広義のプライベートエクイティが大型化しているって事でしょうか
"一方、調達社数は1058社と、昨年通年の半分に届かなかった。2019年以降、社数が絞られ、1社あたりの調達が大型化する傾向が続く"
一応スタートアップの経営者なので、体感としてのコメントをすると、円安のような大きな経済状況が関わっていると言うよりも、これまでのしょうもないバブル感が無くなってきただけという感覚です。

現状、スタートアップ界隈はどんどん『村化』しています。
VCによる投資の意思決定においても、本質的な目利きができず、他のVCが出資しているから自分たちも出すというような意思決定が行われてしまっている状態というのが現実です。なので、どうしてもVCとのコネクションやタッチポイントを持てる企業に投資が集中してしまい、実際の成長性や可能性と乖離するという形になっています。

政府の意向なども含めスタートアップに期待や注目が集まる一方で、スタートアップや起業家の質が上がっているかという点では疑問ですし、世界の時価総額ランキングを塗り替えるようなインパクトを期待できる企業は現状存在しないと思います。

そうなってしまう要因として、市場ではなく投資家に受ける事業づくりを優先しているからというのはあるだろうと思います。

日本から本当の意味でイノベーションを起こせる企業を創るのであれば、もっと大胆に、傲慢に、野心的な起業家が必要だろうなと思います。
調達額は上がってるけどバリュエーション自体がめっちゃ変わってるわけじゃないんだな、実感値として高くなってる気がしてたけど
この連載について
日本最大級のスタートアップ情報プラットフォーム「INITIAL」(イニシャル)が、独自調査に基づき半年に1度公表している、国内スタートアップの資金調達動向をまとめた代表的レポート『Japan Startup Finance』。そのエッセンスを中心に、NewsPicks編集部とのコラボでお届けします。