プーチン氏、18日イラン訪問 ウクライナ侵攻後旧ソ連外に初外遊
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プーチン大統領と同時にトルコのエルドアン大統領もイランを訪問します。ロシア、イラン、トルコの首脳会談になります。
3か国首脳の主な議題は、
① シリア分割:これが最大の議題でしょう。
トルコはシリア北部を実質支配地域にしていて、さらに拡大することを希望しています。
アサド政権の後ろ盾であるロシアとイランの内、特にイランはこれに強く反対しています。
ロシアが仲裁して、トルコがある程度支配地域を広げることをイランが認めるかどうか、が争点になります。
② 食料、エネルギー問題:
ロシアもイランも世界トップクラスの原油、ガスの産出国ですが、経済制裁を受けて、輸出に難儀しています。
トルコは、食料もエネルギーも自給できず、年率80%を超えるインフレに難儀しています。ロシアとイランから食料と燃料を輸入することでインフレが緩和されます。
また、ロシアとイランの輸出を何らかのかたちで手助けすることで(「人道回廊」を通したウクライナからの輸出といったかたちで)、恩を売ることができます。
トルコとしては、ロシアとイランに恩を売って、シリア分割を有利に進めるためのバーターに使いたいでしょう。
注目のコメント
形としてはアスタナプロセスのための訪テヘランだが、バイデンがイスラエルとサウジを訪問した直後だけに、中東を分断しようとする試み。しかし、UAEやサウジはロシアとの関係も悪化させたくない状況。なんだか第一次世界大戦前の中東欧みたいな感じになってきたな…。
ロシア IT× エネルギー資源〇 食料〇 米国×
イラン IT× エネルギー資源〇 食料× 米国×
トルコ IT△ エネルギー資源× 食料× 米国△
この3か国は、どの様に折り合いをつけるのでしょうか?
傷の舐めあいのような気もしますが?