「休眠預金」民間活用拡大へ 出資や貸し付けも検討
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この話、個人に対する「預金から投資へ」の掛け声に似たものを感じるのですが、私がよく理解していない背景があるのかどうか。
休眠預金=役に立ってない、とされることが多いです。でも、長年お金の出し入れがない口座と、毎月給与が振り込まれクレジットカード代金の引き落としがある口座との違いはなにか?
いずれも間接金融の資金供給源であることには違いなく、ことの本質はリスクリターンの基準を満たす融資案件が国内に足りないか、その目利きができないか、なのではないでしょうか。
助成金だけでなく出資や貸出しもできるように拡大、とありますが、それはそもそも休眠口座を裏付けとする資金を採算ベースに乗らない分野に振り向けることを前提とした話。
注目のコメント
話は逸れますが、アメリカでは一定期間が経過した休眠口座は州に没収されます。駐在や留学などのときに現地で口座を作り、帰国してから忙しくてそのままにしておいたりすると大変なことになってしまいます。日本の銀行とは大違いです。
時効はないので、きっちり手続きを行えば良いのですが、銀行のコールセンターに電話したところで、休眠口座のことをわかっている担当者は殆どおらず、たらい回しにされて窓口や手続き方法がわからないまま途方に暮れるケースが少なくありません。どうぞお気をつけください...。1,700億円という金額はそれだけでは、経済全体に大きなインパクトを与えるほどのものではありません。補助金や助成金などにしてしまえば、あっという間に無くなる金額。せっかくなので、有効活用の方法をよく考えたらと思います。その意味で、「出資」は有望なアプローチ。エクイティが出れば、その倍くらいのデット(ローン)はマーケットから調達できるはずで、それを含めて5,000〜7,500億円くらいの資金を動員できる計算になります。配るより出資して主体的に関わっていける意味のある事業は何かを考えるべきで、さらにその事業が上手く行ったか出資の効果(リターン)をしっかり計測できる枠組みを構築して取り組みを前に進めるべきでしょう。