2022/7/21

【驚異】創業以来営業赤字ゼロ、旭化成流強さの秘密を社長に聞く

NewsPicks編集部 ライター
「100年企業」の秘訣の一つとして、「変化をいとわないこと」「大事なものは守ること」が挙げられることは、第1話でも述べた通りだ。
ところが、この会社は「変化し過ぎしている」ようにも見える。
国内屈指の化学メーカー、旭化成。リチウムイオン電池の開発で2019年にノーベル化学賞を受賞した吉野彰博士も輩出したことでも知られる。
1922年に宮崎県延岡市で繊維会社として出発後、業態はコロコロと変わり続け、現在ではマテリアル、住宅、ヘルスケアの3本柱を軸とする会社へと変貌した。
日本企業が苦手とする「事業撤退」を恐れない一方、大胆な投資も思い切って踏み込む姿は、何にでも食いつく魚に例えられ「ダボハゼ経営」とも言われる。にもかかわらず、経営基盤は固く、創業以来一度も営業赤字を出していない。
この「旭化成流」はどこから来ているのか。今春就任した工藤幸四郎社長を、NewsPicks編集部が直撃した。
INDEX
  • 染みついた「変革のDNA」
  • 撤退しても、他で成長すればいい
  • 「自社だけ」にこだわらない
  • 「肩書き呼び」は壁を作るだけ
  • 売上最高でも「心配しかない」