「漫画BANK」運営者が中国で摘発、日本円で約60万円の罰金 被害金額は2000億円超え
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現地政府(重慶市万州区文化・観光発展委員会)の公式発表によると、「漫画BANK」の運営者とみられる張磊氏が無断アップロードにより、中国の行政条例違反となり、罰金3万人民元と違法所得1.6万人民元余り没収の行政処分を下したことが分かる。
但し犯罪による判決ではなく、しかも当該条例の行政処分上限(10万人民元以下の罰金)までも距離があることから、今回の対応は地元政府が「漫画BANK」の実害額が判断できないままの「とりあえずの処分」に過ぎないではないかと考える。
それにしても、以前はバンダイなどにより、中国の偽ガンプラ製品について刑事捜査・告発した事例があるが、中国の地方行政機関のみで日本の著作権者の意向により「行政処罰」を下したのは珍しいことだ。
今後の動向や詳細の交渉内容について詳しく聞きたい。
http://www.wz.gov.cn/bmjz_89642/bm/whhlyfzwyh/zwgk_94832/fdzdgknr_94834/xzcfqz/bljg_22/202206/t20220621_10835886.html
注目のコメント
中国で海賊版アニメはかなり歯止めがかかったのですが、それは正規の版権を取得した中国の動画配信サイトが積極的に訴訟を起こしたため。今回はユーザーが日本人ということもあって、中国企業が損害を被っていないため、中国行政も積極的に動かないという構図はあります。そうした中、摘発にいたったのは画期的ではありますが、被害額に見合わぬ罰金額など抑止効果は小さく、今後より実効的な体制をどう構築するかが課題になりそうです。