【商船三井】過去最高利益、更新。なぜ、今「知の探索」に注力するのか
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お話をお伺いしました。グローバル化に加えて、クロスボーダートレードなどの増加、そこにコロナが組み合わさって、特にコンテナ輸送の需要と運賃が増加し、海運業は未曾有の利益を上げています。
その一角である商船三井は、好業績にあぐらをかくことなく、新規事業に積極的に挑戦しています。「海」には国や企業、人と非常に多くのステークホルダーがいるため、様々な制約を理解しコンセンサスを取ってビジネスを進めることが海運業に求められる(と理解している)のですが、お話をきいた香田さんや阪本さんは、制約に囚われることなく非常にチャレンジャブルな姿勢がヒシヒシ伝わってきました。
海運にかかわるエンタープライズの新しい挑戦、ぜひご一読いただけると嬉しいです。三井グループは全体的に柔軟で若手活用をしながら、新しいことにチャレンジする姿勢は三大商社の中では頭二つぐらい抜けてる感じがします。
私は父親と祖父が三井グループだったこともあり、幼少期から親近感もあります。
古くから、「組織の三菱、人の三井」と呼ばれて来ただけあり、時代の節目や変わり目に強いのかも。
また、創業時に大きな役割を果たされた渋沢栄一翁のファンでもあります。王子の記念館にも久しぶりに見学に行きたい。
話しがすこし横道に逸れましたが、
今回の業績好調は記事内容は直接は関係ないでしょう。
国際的な海運大手三社が軒並み好決算なのは何日か前のニュースにあった通り。
急速な円安による為替変動でたまたまラッキーな利益が出ているだけです。
海運業界じたいは近年、市場規模は縮小傾向。
https://gyokai-search.com/3-kaiun.htm
今後も厳しい予測があります。
https://special-edition10.xenobrain.jp/industry/marine_transportation
3社が共同運航など始めた効果もあるのでしょうが、
準大手以下は、コロナ禍で厳しい状況が続いてきたのでは無いかと。燃料費の高騰が続けば、国際間の貿易取引を回避する動きも出てくるでしょう。輸出も円安メリットが燃料費の高騰で帳消しにされてしまう。歴史のある会社は「知の進化」は得意。が、「知の探索」はそれが足枷になることも多い。
この事例のように、物理的に本体から切り離すことをしない限り、既存事業に引っ張られる。
会社全体から見ると小さな規模であっても、そこまで割り切ることが重要だと思う。
未来を創るためには、なによりも経営の覚悟が重要なのだ。