【新】認知症を視力や聴力から「予防」する時代
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認知症予防法の確立は、いまだ医療界に残された大きな課題の一つです。
ここで挙げられている「高血圧、低い教育水準、難聴、喫煙、肥満、うつ、運動不足、糖尿病、社会的孤立、過度の飲酒、頭部外傷、大気汚染」というランセット誌のレビューで掲げられた危険因子は、認知症の「修正可能なリスク」としていずれも重要なもので、この記事で紹介されている視力低下も重要な危険因子です。
特に白内障や難聴のような病気は、ゆっくり少しずつ進行することが多いため、ご本人が「まあこんなものか」「歳のせいだ」と片付けて治療機会を逸してしまっていることもあります。このため、周りで気がついた人が声をかけるという働きも大切です。私は、難聴者に補聴器を供給するいわゆる補聴器技能者のひとりです。
難聴も認知症の危険因子で発表されたのが2017年で、そのあたりから補聴器業界では“早期の難聴対応”がキーワードになり始めました。
ただ、日本は欧米の”補聴器先進国”と比べ、普及率や補聴器使用者の満足度において大きく差をあけられています。http://www.hochouki.com/files/JAPAN_Trak_2018_report.pdf
この状況を改善するためには、少なくとも補聴器供給の仕組みの改善と難聴を発見する制度設計が必要です。
個々でこの課題に取り組んでいるものの、まだまだ大きな活動ができていないというのが私の見解です。認知症については、『最高の老後』を刊行したばかりの山田悠史医師のもとへ、かなりの数の質問が届いています。
「認知症」というと、ひとつの病気のようですが、様々な原因があり、その原因と症状により、対応が異なるとのことです。
以下のリンクも、「認知症」に関するものですが、近く「質問回答」をまとめて配信する予定です。
AppleやGoogleのポッドキャスト、Spotifyなどでも配信しています。
認知症に関する情報ニーズは、外国語圏でも高そうです。
「医者のいらないラジオ/認知症にも、うつにもならない」
https://voicy.jp/channel/2650/348401