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【提言】私たちは「テロ」に世の中を変えさせない 

NewsPicks編集部
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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    今回の「テロ」で変えられてしまうものがあるとしたら、日本の政治と宗教の関係でしょう。
     中島岳志氏は、五・一五事件を起こした血盟団や、軍部との関係が深かった大本教などの宗教団体についての著作が多いので、今後執筆していただくとしたら、日本の政治と宗教の関係の変遷について、が、最も意義が大きいのではないでしょうか。

    もっとも、現在進行形の政治と宗教の関係について書くのは大変です。
     統一教会(現在は、いくつかに分裂し、最大派閥は「世界平和統一家庭連合」に改名)は、自民党に秘書を無償で派遣するなど、大きな貢献をしてきました。夫婦別姓や同性婚について、自民党内に強い反発があるのも、統一教会の主な主張が「家族」のあり方であるから、というのも一因でしょう。

    自民党の井上参議院議員が、最近「LGBTは病気」などの主張をまとめたパンフレットを、国会内で配布したことが話題になりましたが、同議員も、安倍元首相の秘書官出身です。

    今回、新党ながら議席獲得が確実とみられる参政党の統一教会分派との関係、その参政党と自民党を、統一教会との関係が深いとして激しく攻撃するNHK党など、主要な政治勢力とはいえないながらも、日本社会に根を広げてきた組織が、表舞台に出てきた観があります。
     企業や家庭、地域社会といったより所を無くした日本人が、新たな共同体(反ワクチンや無農薬、スピリチュアルなどを唱える集団も含めて)に着実に組織化されていっている、ということを反映しているのでしょう。
     こういう変化が、少しずつですが、日本社会を変え、時に暴発するような傾向を示しつつあります。

    (追記)人を殺したり爆弾を仕掛けるくらいしか能のない人間に世の中を変えることはできませんが、テロを利用して世の中を変える人間はいます。ヒトラーもレーニンも毛沢東も、テロを多用して長期政権を確立しました。高杉晋作も伊藤博文も、暗殺や焼き打ちをやっています。
     「テロに世の中を変えさせない」ために必要なのは、テロを利用する人間がどこにいるのか、どうやってそういう人間が発生するのか解明し、摘発し、発生する原因を断つことです。

    安倍元首相銃撃の山上容疑者 優等生バスケ少年を変えた“統一教会で家庭崩壊"
    https://smart-flash.jp/sociopolitics/190743/1


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    国際政治アナリスト 危機管理コンサルタント

    正直あまり納得感の得られない記事でした。戦前の515事件や226事件のような軍の一部による組織的な暴力と今回の銃撃事件は全く異質のものにしか思えません。不況と言っても当時の状況と現在を比較するのも、説得力に欠けると思います。
     いつの時代にも、今回のような犯罪を行う個人の犯罪者はいます。政治家たちは今回の事件を受けて「民主主義を守れ」みたいなことを言っておりますが、民主主義が脅威に晒されているわけではありません。そんな大袈裟なレベルの話ではなく、いつの時代でも出てくる犯罪者による殺人事件であり、この程度の脅威はいつでも想定し警察が取締り、対処しておけばいいだけの話です。
     それが今回は歴史に残る日本警察の大失態でこんな事態にまでなってしまっただけです。
     爆弾をつくろうとか、銃をつくろうとか、誰かを殺そうとか、そんなことを考える奴はいつの時代でも出てきます。これくらいの脅威は存在するという前提で、治安機関の方々だけでなく、一般のわれわれもセキュリティ意識を習慣づけて、いつも通りの生活を送ることです。


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    ジョーシス株式会社 シニアエコノミスト

    「テロ」とは何かを整理する必要があります。定義は様々あり、しっかりとした整理をしないと大きく意味が変わります。一般市民としての心情としては、あのような事件で「テロだ、怖い」と感じることはやむを得ません。一般市民として、むしろ、当然の心情だと思われます。であるからこそ、メディアの報道が問われるのです。

    他方、日本でテロと言うときは、日本の法制や政府見解を整理すべきです。平成二十九年三月十日に逢坂誠二議員が国会に提出した「質問第一二五号:テロリズムの定義などに関する質問主意書」では、警察庁組織令第三十九条が引用されています。これに対して、麻生太郎内閣総理大臣臨時代理 国務大臣による答弁では、法令で定義が異なることを指摘しつつ、「一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受入れ等を強要し、又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等をいう」と答弁しています。

    このやりとりでは、「特定の主義主張」「国家等に受け入れ等を強要」「社会に恐怖等を与える目的」は共通事項です。
    https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a193125.htm
    https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b193125.htm

    今回の事件は「特定の主義主張」なのか。母が多額の金銭を寄付した宗教団体に対する怨恨の筋が浮上しています。

    「政治と暴力」で本事件を語ってしまってよいものでしょうか。結果をみれば、安倍元総理(かつ戦後最長の首相在職、総理退任後も影響力大)が、政治演説中に凶弾に倒れたので、政治と暴力という要素はあります。しかし、動機をみると、実行犯は言論封殺が目的だったのでしょうか。「政治と暴力」を枠としてはめて良いかどうか。

    そうした視点から、「政治と暴力」という枠組みの中で、本事件を語るべきか検討すべきものと思います。宗教団体に関する情報が真だとすれば、「政治と宗教」、「日本社会と宗教」の方が適切な枠組みかもしれません。(外国メディアがこの視点で報じて固有名詞も出しています)

    なお、本記事の中島先生の過去の事件に対する視点は、参考となる点が多々ありました。(本事件の捉え方とは別で)


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