【本音】日本のクリエイターが、どんどん中国企業に流れる理由
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本当にアニメやゲーム制作の世界で海外資本が入ってきて、どんどんクリエーターが海外企業に流出していると聞いています。
日本人の「真面目」「勤勉」の裏返しとも言える「リスクを取ることが難しい」という面はそう簡単に変わらないのではないでしょうか。だからリスクをみんなで共有しましょうという日本独自の「製作委員会」方式がある。
自分は過去ディズニーに居て、IPをしっかり持っていて、それをさまざまな事業領域で活かしていく強みを見てきました。是枝監督を見ても分かるとおり、日本のエンターテインメントにおける人材がどんどん流出して行かないように、経営側が意識を変えて行かないとですね。中国企業に移籍、もしくは企業を売却した当人のインタビューは非常に貴重。ここにあげた例以外でも、テンセントはマーベラスやプラチナゲームスを買収している。今後中国企業によるさらなる大型買収の噂も。これはゲームに限られたことではなく、アニメや漫画、音楽、芸能などのクリエイター源泉を抑えようとするビジネスの戦略。これに対抗するのか、良質なクリエイターを創出し続ける更なるサイクルを開発して売り続けるのか、など考えは巡らせられるものの、業界構造的にも狙った方に全員が行動できるわけでもないですし、正直『なるようにしかならん』段階まで来ちゃっているなと感じます。
中国のゲーム会社が、日本のアニメ/ゲームクリエイターにがんがん出資しているらしい…そんな話を聞いて、何が起きているのか取材しました。
その代表的な事例が、「龍が如く」で知られる元セガ取締役の名越稔洋さん。セガを離れ、中国のゲーム会社NetEase Games100%出資のもと、新しいスタジオを立ち上げました。
名越さんの話を聞いていて感じたのは、中国の会社はただお金を出すというだけではなく、クリエイターがのびのび働けるための環境を全力で整えにいっているということ。
コンスタントにヒットを生み出し続けるのは、かんたんなことではありません。だからこそ、クリエイターが良いものを生み出す環境を、経営陣がどう整えるか。そして、シニアになり経営の責任も担うようになったクリエイターは、どのように振る舞うべきか。
ゲーム業界に限らず、クリエイティブな仕事に携わる全ての方に、響くお話だと信じています。