2022/7/8

【解説】ジョンソン首相辞任で、この先どうなる?

ボリス・ジョンソン英首相は7日、閣僚の相次ぐ辞任と、党内からの圧力の高まりを受けて、与党・保守党の党首を辞任することを発表した。
2019年の総選挙では、ブレグジットの実現を掲げて地滑り的に勝利したジョンソン首相だが、このところはインフレ率の上昇、野党・労働党の支持率の回復、再燃したスコットランドの独立問題など、数々の政治的難題に直面している。
そこにきて、新型コロナウイルス対策の行動規制下にもかかわらず、首相官邸などでパーティーが繰り返されていた問題(パーティーゲート問題)が発覚したり、最近では首相の盟友である保守党幹部が性的問題で辞任したりと、政権内のスキャンダルが頻発
これらの不祥事に虚偽の説明を加えていたことも世論の強い批判を浴び、いまや保守党議員の多くが、ジョンソン首相は「選挙の障害」だと見なすようになっていた。
とどめとなったのが、6日に財務大臣と保健大臣がそろって「抗議の辞任」に及んだこと。これをきっかけに他の閣僚の辞任も相次ぎ、ジョンソン首相の政権運営に疑問符がつく事態となった。
本記事では、この先に起きうることをQA式で解説していこう。
7日、首相官邸前で党首辞任を発表するボリス・ジョンソン首相(Leon Neal/Getty Images)
INDEX
  • Q1.ジョンソンはこの後どうなる?
  • Q2.解散総選挙は実施されるのか?
  • Q3.新首相はどのように選ばれる?
  • Q4.新首相の有力候補は誰?