「専業主婦をもつ夫は幸福度が高く、管理職の妻をもつ夫は幸福度が低い」女性活躍の不都合な真実
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配偶者の就業状態別の幸福度に関する記事。
タイトルは
「専業主婦をもつ夫は幸福度が高く、管理職の妻をもつ夫は幸福度が低い」
最後の結びは
「夫側の性別役割分業意識のアップデートが必須となるでしょう。」
となっておりますが記載データからすると
やや偏った見解かと感じます。
夫の幸福度については
・妻=非就業と妻=非管理職&正社員はほぼ同水準
・妻=管理職&正社員は相対的に低いが5.60ポイント
・妻=非管理職&正社員が妻=非正社員を上回る
それに対して妻の幸福度は
・夫=非就業が4.86ポイントと全体で最も低い
・就業×正社員×管理職と条件が足されるごとに増加
本文にて言及があるように
「妻が管理職として働くようになったとしても家族にしわ寄せがいかないワークライフバランス施策」
が重要であることは強く共感しますが
それは夫が管理職の場合にも同様でしょう。
その上で、上記の幸福度の傾向からいきますと
・夫は妻が非就業でも非管理職&正社員でも幸福度が高い
・妻は夫が非就業であると幸福度が低い
ということが明確であり
性別役割分業意識のアップデートが必須なのはむしろ妻側であると感じます。
ちなみに、我が家のケースでは
妻=非管理職&正社員
夫(私)=管理職&正社員
となっておりますが
私が子どもの勉強担当を務めておりまして
どれだけ眠くとも朝5:30には起き、子どもと勉強する責務を全うしなければ
妻の幸福度(及び私への評価)は著しく下がるものと思われます。
※明日も早い。。。早く寝なくては。。。
注目のコメント
興味深い記事ですね。こうコメントするのも残念ですが、残念ながら、調査結果にはサプライズはなかったです…。
調査結果からは、「夫の幸福度の平均値は、妻が非就業の時に最も高く、管理職の時に最も低くなる」また、「妻の幸福度の平均値は、夫が管理職のときに最も高くなる」ということが分かったということ。
記事にもありましたが、日本の「男性=仕事、女性=家事・育児」という性別役割分業意識は本当に根強いものがありますね。女性は働きながらも、家事・育児は私がやらなくてはという意識が強いですし、他方、男性に一家の大黒柱として期待する気持ちも捨てきれない。一方で、男性は、できれば家事・育児は女性にやってもらいたいし、男性のプライドとして、上に立っていたいという気持ちもあると思います。従来より培われてきた価値観とのギャップが、男女間の関係性を悪くする一因になっているのではないかと推測します。
ただ、仕事と子育てを両立して活躍されている女性にお話をお伺いすると、必ずと言っていいほど、旦那さまに奥様の仕事への理解があり、家事や子育てをしっかり協力しようというスタンスで臨まれているということが共通項として挙げられます。そして、お話をお伺いする限り、記事の内容とは異なり、とても仲の良さそうなカップルが多いですけどね…。
夫婦や家族の幸せという点にフォーカスするのであれば、世間体にとらわれず、自分達にとって何がベストかを考えて歩み寄れることが一番ですよね。
記事にもありましたが、働く男性が家事・育児をサポートする上で、働き方改革も同時並行で進める必要がありますが、共働きで世帯収入が増えたのであれば、先ずは、全てを自分でやろうとせずに、人にお願いできるものは、外部サービスなどを積極的に活用することも、共働き世帯にとって、とても大切なことではないでしょうか。
日本人女性の6割以上が自身の家事・育児負担を減らすためにベビーシッターや家事代行サービスを使うことに抵抗があるとの内閣府の調査があり、この点での意識改革も必要なように思います。複合的な要因から精査する必要もあるのかなと思いました。というのも、経済学での他の研究を見ると、人間は自分がいる環境において平均的に優れているかなど、他者との比較から満足度を得ることも報告されています(米国の一部の州での公務員の給与情報開示による自然実験検証など)。
周りに管理職妻を持つ男性ってのが少ないこと、周りに働いていない夫を持つ妻を持つ人が少ないなど環境要因多そうだなと。記事中にもあるように、多様な家族価値観など、専業主夫も当たり前に選択できる世界になってないってことでもありますよね。
そして、一部の南国や一部の地域だと働かない夫を持つ妻が結構いるなんて話は聞きますが、その人たちが一概に幸福度低いかと言うと違う気がする…
紹介されている研究論文では、因果関係に影響するだろう、地域や環境の偏りをどこまでコントロール変数として落とし込んでいるか見る必要もありそう。
要チェックしたい論文がてんこ盛りに紹介されているのでありがたい!極めて普通の結果と思います。女性がある程度の収入があって、そこそこ忙しい職についていれば、夫が専業主夫でいてくれるのがもっとも幸福度は高いでしょう。そもそも幸福度の調査は複雑でどのようにやられたのかは解らないのですが、最初から男性=働く人、女性は働くか専業主婦、といった前提の調査であれば、極めて普通の結果だと感じます。一方今の女性活躍の議論は、70%の女性が働く中で、その能力を活かしきれていない、社会として多様性が達成されていない、というマクロ視点の議論です。そもそも残念ながら、今後夫婦どちらだけ働いて裕福に暮らせるのは一部の職業のみに限られそうです。