GPIF、国内スタートアップ初投資 年金マネーの呼び水に
コメント
選択しているユーザー
まずは少しずつでも始まったことが重要ですね。あとは実績見ながらポートフォリオ組めば良いので。
しかし"スタートアップ初投資"というタイトルはミスリーディングすぎる。
注目のコメント
GDP比率スタートアップ投資額は、中国0.8%、米国0.4%、日本は0.03%と桁が違います。日本は上場しやすいため米国とユニコーン(評価額10億ドル以上の未上場企業)の数を比較するのはあまり適切ではないにせよ、VCの投資額が今後増えていくのは、スタートアップの成長に非常に重要かと思います。
しかし、年金も非営利ではないのでスタートアップエコシステム云々以前に、VCが魅力的なリスクリターンを出すことが前提ですが。GPIFとは受益者たる年金受給者の利益最大化が唯一至上命題であり、スタートアップ育成は守備範囲の外である。
米国の年金運用においてもエリサ法のプルーデントマンルールの下厳しく細かく運用方法が規定されている。が1979年に「経済価値が同等である限りにおいて」VCファンド含む社会責任投資は行いうるとの労働省の解釈改定によりVCファンドへのLP出資が本格化した。それがあくまで結果論として、米国のスタートアップ繁栄の一助となった。
ただしその前提は高いリターンを継続的に上げるVCファンドが十分な数と規模で存在していた事や、パフォーマンス管理測定など投資家説明責任を果たす実務能力があっての事である。
その点につき日本でも既に十年近く前から議論を重ねると同時にVC協会や個々のファンドマネジャーが努力を続けてきた。今回はこれが実った形である。
米国から実に40年以上遅れで日本でもそれが具現化した形であり、報道の通りであれば投資規模は未だ小さくようやく一件目である。がしかし上記文脈の通りその意味合いとしては大きな一歩だろう。
結局のところスタートアップ育成を叫んだところで、エコシステムとは総じてどこかに一つのセンターピンがあるわけでも、どこかに誰か悪者がいて進まないというものでもない。個々のプレイヤーがなすべき事を愚直に行うことで時間をかけて拡大再生産されるものである。年金マネーの巨大クジラ GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が、いよいよ公言通り国内ベンチャーキャピタルへのLP出資を開始した、しかも第1号は我らがグロービス!! やったー。同じVC業界仲間として純粋に嬉しいですし、この大きな第一歩が日本のスタートアップへの資金供給を一変させる歴史のスタートにつながると感じてます。おめでとうございます!