若年女性のやせ形、対策強化 適切な健康管理促す、厚労省
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必ずしもやせているほうが健康に良いとも限らず、健康上の適正値が知られています。若年女性の場合は、意図的に痩せたい憧れがあるようで、過剰にやせると健康上の問題が生じますので、適切な啓蒙（注意喚起）を行うことが狙いです。すでに健康上の問題があって痩せている場合もあるため、異常な場合は医師による理由の確認が望ましいと思います。
成人では、ボディマス指数（BMI: Body Mass Index）と呼ばれる、体重と身長から算出される肥満度を表す指数が国際的に使われており、適正体重＝（身長(m)）^2×22が標準体重です。
また、BMI＝22の状態が、その時点での疾病合併数とその後10年間の死亡率がもっとも小さい水準にあることもわかっています。
「データで見る栄養学（4）」（日経Gooday 30+）
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO22943310R31C17A0000000/
BMI＝体重(kg)÷（身長(m)）^2で示されます。
（参考文献）
・Tokunaga K,et al.ldeal body weight estimated from the body mass index with the lowest morbidity.lnt J Obes. 1991;15(1):1-5.
・Tsugane S,et al.Under- and overweight impact on mortality among middle-aged Japanese men and women: a 10-y follow-up of JPHC study cohort I.Int J Obes Relat Metab Disord. 2002;26(4):529-37.女性のやせ過ぎを改善させたいなら、アパレルメーカーに痩せないと着れない服を作らせないとか、標準体型でも魅力的に見える服を作るとか、そちら方面の要請も併せて行わないと、なかなか事態は改善しないと思います。服屋で試着して入らなくて、自信をなくして「痩せよう…」って思う女性、多いと思うんですよ。
女性のやせ過ぎ問題と裏腹に、男性の太りすぎ問題もあります。
記事にもあった国民健康栄養調査によれば、肥満といわれるBMI25以上の割合は、20代でも23％、30代でも29％、40～50代男性に至ってはほぼ4割に達しています。これらは、40-50代の未婚男性の人口増加とも関係します。ただでさえエンゲル係数の高い独身男性で、食に幸せを求めれば求めるほど、カロリーや糖質の高い食事になりがち。ちなみに、未婚男性の死亡年齢中央値は約67歳と突出して低い。それらは生活習慣病によるところが大きい。
痩せすぎも太りすぎも、どちらにしても「過ぎ」は健康に悪いので、食生活と運動のバランスを心がけていただきたいと思います。
