[ロンドン 1日 ロイター] - S&Pグローバルが1日発表した6月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は52.1と、前月の54.6から低下し、2020年8月以来の低水準となった。

速報値の52.0からは上方修正された。

2年前の新型コロナウイルス流行初期以降で初めて生産が減少した。物価上昇と経済見通し悪化で消費に慎重な姿勢が広がった。

生産指数は拡大・縮小の分かれ目となる50を下回り、2年ぶりの低水準の49.3。前月は51.3だった。

新規受注指数は48.7から45.2に低下し、20年5月以来の低水準。

先行指標は低迷した。原材料在庫と売れ残り在庫は、生産と販売が予想を下回ったことを受けて増加。受注残高は減少した。

S&Pグローバルのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「今後数カ月で下降の勢いが増しそうだ」と述べた。