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どこでも栽培可能!?「農業イノベーション」
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富士フィルムは2000年代初頭、それまでの売り上げの大半を占めていた写真用フィルム(感光材)の継続性に不安が生じ多角化を進めました。同社の場合、成長のために多角化をする「オプション(選択肢)」ではなく、多角化を成功させなければ同社の継続性に重大な問題が発生するというレベルでの「必勝態勢」が掲げられていたと思います。

医薬品に関しては、2005年頃より進出を水面下で本格化させ、まずは安定的収益を得るために老舗製薬中堅の富山化学工業の経営に参画、同じ頃、参画を躊躇していた日本の製薬大手企業を尻目に、そのような大手企業から人材を積極的に引き抜いて事業を構築してきました。

これまでバイオ領域で、商業的な大きな成功は見られていませんが、蓄積された技術力は日本のバイオ医薬品企業としてはトップクラスといえると思います。他社からの受託生産によりシナジーを期待する戦略を併用することが伺えますが、同様の戦略は、2000年代からスイス製薬大手ロシュ社もとっており、その後の同社のバイオ医薬品事業の成長につながりました。
富士フイルムホールディングスはバイオ医薬品の生産能力を4倍にする。約2000億円を投じて受託生産の設備を増やす、と日経新聞が報じています。
「富士フイルムは26年に欧米の工場に新設備を導入する。全社の年産能力は現在の3.7倍の66万リットルとなる。製薬大手や新薬開発の新興企業からの受託生産を増やす」そうです。すごい!
写真フィルム製造で創業。現在は、主力のヘルスケア(医療機器)を中心に、マテリアルズ(電子材料)、ビジネスイノベーション(複合機)、イメージング(チェキ)事業を展開。アジア地域を中心に海外展開も。
時価総額
4.21 兆円

業績