「ソニーの破壊者」と呼ばれた男・出井伸之盟友が明かす「本当の素顔」
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ともかくカッコいい経営者だった。日本のメーカーではあり得ないようなコンテンツ戦略、金融事業への参入、そして過去には可能性を認めていなかったゲーム事業が立ち上がると早々に100%子会社化。90年代の出井さんの決断が今の絶好調のSONYを形作った。僕が初めてお会いしたのは天下のSONYのCEOとして絶頂の時。実際にお会いすると極めて合理的で、かつ優しい経営者だった。強面で、やり手なイメージとは対極。携帯電話にFelicaチップを載せておサイフケータイを実現したいという提案に極めてフェアに、そしてSONYとドコモの合弁会社設立を認めていただいた。海外でもカンファレンスなどでご一緒する機会があったが、奥さまもご一緒に、気さくに若手の経営者とも意見交換してくれた。
政府でも重要な役職を歴任し、財界でも一目も二目も置かれながら、結構他の経営者から嫉妬もされてもいた。そんな嫉妬をもろともせず、カッコいい経営者を追求し続けた出井さんは、ほんとにカッコ良かった。ご冥福を心からお祈りいたします。