京都新聞HDの違法報酬 同紙記者が元相談役らを刑事告発へ
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京都で圧倒的な強さを誇り、近年も大事件の時は写真を伴った一面スクープを放つなど、地方紙の雄です。1995年の阪神・淡路大震災の年には、神戸新聞との合同企画「生きる」で新聞協会賞を受賞しています。インターネットでの情報発信は、同じ95年から始めるなど、古都にありながらイノベーションの意識も強い新聞社です。社主との関係に声をあげた記者に敬意を表したいと思います。「クライマーズハイ」の映画版を思い起こさせる出来事です。
メディアをめぐる株主と現場との確執は、かつては村山家と朝日新聞、鹿内家とフジサンケイグループ、小針暦二氏と福島民報などがありました。それぞれ相当激しいものがあったと聞きますが、現場の記者からの刑事告発はやはり異例だと思います。それほどに白石家の専横が酷かったという見方もできますが、ここに至るまでに報道機関として自浄できなかったのかという思いもあります。メディア不信が指摘される時代だけに残念です。ただ、膿は出し切る時に出し切らないといけません。京都新聞の経営陣はその覚悟が足らなかったのかも知れません。いずれにせよメディア史を刻む事件です。
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京都新聞を呪縛した白石浩子、イトマン事件・許永中とも渡り合う
前:https://www.data-max.co.jp/article/47339
中:https://www.data-max.co.jp/article/47361
後:https://www.data-max.co.jp/article/47380
引用:
持株会社の京都新聞ホールディングス(HD)が、京都新聞社などを子会社としてぶら下げる。その狙いは、元最高幹部によると、「浩子氏の息子、京大氏への権限移譲が目的だった」という(「デイリー新潮」21年9月2日付)。
京大氏は、京都新聞社の若手社員のとき、覚せい剤取締法違反容疑(使用)で逮捕され、会社を辞めている。だが、オーナーの白石家ということで、ほどなく復帰。出世階段を駆け上がり、13年には京都新聞社の取締役執行役員に昇格。持株会社移行にともない、HDの取締役に就いた。
覚せい剤で逮捕された経歴が災いして、新聞社のトップに就くことはできない。母親の浩子氏は、息子の京大氏を持株会社の会長に据えて、子会社である新聞社の人事権を握り、白石家の支配を盤石にすることを意図したわけだ。