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製薬企業の新薬創出潜在力 欧米勢席巻、第一三共9位

日本経済新聞
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    専修大学 商学部教授

    医薬品の研究開発には臨床研究といわれるPh1以降から製品開発に至るまでの期間として通常は5~10年かかります。どの段階にどのような医薬品があるかは今後の企業の収益性を見極める上で重要な指標になります。

    数も重要ですが内容がさらに重要です。製薬企業が開発を行っていた期待の医薬品候補に結果が出れば、企業価値(時価総額)にも変化が起こります。好ましい結果の場合は株価が急激に上がり、逆の場合は急激に下がります。

    研究開発の候補が完成に至るまでの確率はは、医薬品の種類によって大きく異なりますが、感覚的な指標では、Ph1からで約10~20%、Ph2からで約20~40%、Ph3からで約30~50%くらいだと思います。

    医薬品研究開発全体でみるとは基本的には大企業有利です。なぜならば研究初期段階よりも後半の臨床試験に巨額投資が必要になるためです。研究力が優れるベンチャーも臨床試験を実施するためのノウハウと資金力が潤沢な「誰か」に頼る必要が出てくるためです。ただし研究には小回りが必要で、その点ではベンチャー企業が有利です。

    自社で研究を行う場合は、特定の技術に集中させ、シナジー効果を狙う方法がとられます。日本の企業のように研究開発の資金が少なければその領域の範囲を絞るという方法がとられます。

    日本の企業は、国内の医療費抑制策のあおりを受け、診療報酬が維持~微増のなかで、医薬品部分で「価格引き下げの役割」を担ってきました。このような政策は半世紀ほど続いており、外国企業と競争するためにはグローバル化しかありません。

    国内海外問わず新薬創出力で大きくランキングを下げている企業は、研究能力の低下または自前主義をやめた企業です。ランキングを上げている企業は研究開発の自前主義、研究開発ベンチャーの成功企業、企業規模が大きい企業(資金が豊富)といったいずれかの要素をもつ企業です。

    自前主義をやめたい企業は「オープンイノベーションこそ切り札」といいますが、有望な創薬シーズは当然に他企業との獲得競争に勝たなければ獲得できませんし、情報力も重要な要素になります。基本的には王道のない世界ですので、各社の内部資源に合わせた最適戦略が求められます。それにしても、医薬品の研究開発では1にも2にも「資金」は重要です。


注目のコメント

  • WithMetis 代表取締役 理学博士(物理学)

    第一三共は、抗体薬物複合体のエンハーツなど、今後の売上が期待される医薬品があります。
    https://answers.ten-navi.com/pharmanews/23302/

    何度も書いていますが、これまでの実績として、世界の売上top100の医薬品の創出国をみると、日本は全体で3位、化学合成品に限れば2位です。
    https://www.jpma.or.jp/opir/news/064/09.html

    今は、まずまず良いポジションにいるのです。このポジションを活かし、アカデミアとの連携を強化できれば、今後、5年、10年、15年と進むにつれて売上上位10位、20位に入る企業が多く輩出されることも夢ではないでしょう。武田の売上は、直近では10位以内からは外れてしまいましたが、シャイアー買収後しばらく、top10以内に入っていたはずです。

    また、そのような未来の実現には医薬品・バイオスタートアップの豊かな土壌が必要です。


  • Evaluate Senior Manager,APAC/Consulting & Analytics

    弊社データを利用した日経新聞記事が公開されています。

    大手製薬企業の新薬創出力についての記事です。新薬は製薬企業にとっての成長ドライバーです。新薬候補品の増減ランキング、疾患領域別ランキング、ブロックバスター数ランキングなども分析しています。

    「直近の年度売上高が5000億円以上、研究開発費1000億円以上の上場製薬25社について、英調査会社エバリュエートの新薬候補データで調べた。新薬は一般的に、安全性や有効性を調べる3段階の臨床試験(治験)をし、薬事当局の承認を得て実用化される。最終段階の治験や承認申請段階にあるもの(後発品含む)を候補品として集計。10年前と比較した。」
    #Evaluate #Nikkei


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