解体が進むメタボリズム建築「中銀カプセルタワービル」が残したもの
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カプセル単体が取り外された最後の写真がある意味でメタボリズム建築の特徴が解体時に露わになったようで皮肉。
中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトのFBページではカプセル一個一個が取り外される様子の写真や、エピソードのあるカプセルについてはその経緯を紹介しています。
https://www.facebook.com/NakaginCapsuleTower
取り外されたカプセルを美術館等に収蔵する取り組みが進んでいるようですが、フランスではル・コルビュジェのユニテ・ダビタシオンという有名な集合住宅から、その二階建ての住居ユニットがパリのCité de l’architecture & du patrimoineという建築をテーマとした博物館内に当時のインテリアも含めて再現されウォークイン展示されています。
https://www.archdaily.com/209913/unite-dhabitation-marseille-le-corbusier-via-plataforma-arquitectura
https://www.citedelarchitecture.fr/fr/collection/parcours-thematiques/la-reconstitution-de-lappartement-type-e2-de-la-cite-radieuse-de
日本だと江戸東京博物館やUR都市機構の集合住宅歴史館に国内の代表的な集合住宅の住居部分等が保存展示されているそうです。これらの施設がカプセル収蔵したりしないのかな。
というか、集合住宅歴史館自体が滅茶苦茶面白そうな施設なのですが。
https://kensetsu-hr.resocia.jp/article/ur_rekishikan
https://sho-waretorokennkyuujyo.com/apartment-history/「メタボリズム」を目指したのが、個々のカプセルの新陳代謝は起こらず、分解にのみ活きるということになってしまいました。コストを抑えるための交換のはずが、コスト要因でできないとは。残念ですが仕方がないですね。