2022/6/24

【超異例】物言う株主、上場企業の経営陣「総入れ替え」に成功

個人投資家が、社長になる──。
異例の大どんでん返しが起きたのは、京都市に拠点を置く上場企業フューチャーベンチャーキャピタル(FVC)だ。
23日、FVCの株主総会が開かれ、個人投資家による「経営陣の総退陣」案が過半数の賛成で可決された。
いわゆる「物言う株主」として今回の提案を出したのが、FVCの約2.5%の株を保有する金武偉氏だ。個人投資家の訴えに軍配が上がった形で、金氏は新社長に就任。それまでの7人の取締役は全員退任した。
上場企業で個人投資家の提案が可決され、経営陣が総入れ替えになるのは異例中の異例だ。
市場はこの結果を好感し、FVCの株価は一時、前日比20%高の888円にまで急騰し、終値は9.7%高の815円を付けた。
金氏はどのように株主たちの賛成票を取り付けたのか、そしてFVCをどう変革しようとしているのか、本人を直撃した。
INDEX
  • ①背景と経緯
  • ②個人投資家は何者か
  • ③僅差だった株主総会
  • ④目指すはウォーレン・バフェット