東芝株が2カ月ぶり上昇率、1株7000円の買収提案も検討との報道
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注目のコメント
「技術があってビジネスで負ける」企業は、事業再構築の結果、企業価値が創造される余地が大きい企業とも言えます。そこでファンドはこのような企業に投資し、経営者を送り、企業再編することにより価値創造を行いたいと考えます。年金基金をはじめそれぞれのファンドには投資責任が伴っており、ファンドに投資した投資家たちに報いる目的があります。
現実的に東芝でこれを実行する場合、市場に分散している株式の株主をその都度招集し総会を開く必要があります。これを簡略化ないし非公開で行うために、複数のファンドが結託してまずは東芝の非公開化を目指すという流れになっているのだと思います。ここには政府系ファンドも加わり、政府が求める方向性も確保されることになると思います。
ただ、どのファンドが株式を集める側になり、どのファンドが株式を手放す側になるのかはまだ決まっておらず、しばらくは引き続き混沌とするとは思いますが、もしこの点がある程度集約されれば非公開化に動くでしょう。その後は株式を集約した側のファンドが集まって分割が検討されると思います。
非公開化の目的は、同床異夢のプレイヤーたちが意思決定を閉じた集団内で行うことにありますので、どのような分割が検討されるかは、いまのところ具体的になっていないと思います。事態をスムーズに動かすため、プレイヤーには「政府系」も含まれてくると思います。