ミャンマー軍の弾圧による死者2000人超 事態収束見通し立たず
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個々で扱われている「死者」については塩崎さんのおっしゃる通りです。加えて、地方での国軍による一般市民に対する攻撃や、国軍と反軍政武装組織の人民防衛隊(PDF、各地に様々な組織があり、便宜的な総称)との戦闘によって、難民も発生しています。国内で住むところが無くなって逃れている国内避難民(IDP)、近隣のタイやインドなどに逃れている人々がいます。UNHCRは下記の数字を発表しています。21年末の数字ですので、現在はもっと増えています。ミャンマーの人口や約5500万人。それを考えると、この数字はかなりの重みがあります。
2021 Year-end population figures
Refugees and asylum seekers: 1.2 million, 25% women and 47% children
IDPs: 671,000, 27% women and 49% children
New IDPs in 2021 alone: 430,000
IDP returns: 130,000
Stateless persons in Myanmar (Rohingya): 600,000
https://reporting.unhcr.org/myanmarsituation
OCHAのより最新の報告(今年5月末時点)
IDP(累計): 1M
IDP(現在):694K
家財が焼討や破壊された件数:12K
https://www.unocha.org/myanmar
注目のコメント
「弾圧による死者2000人超」というのは、デモなどをしていて殺害された民間人が2000人を超えた、ということで、これは最近は少ないです。
最近は、都市の表通りでデモをするとすぐに撃たれて終わりなので、やりません。1年前から、各地での戦闘によって勝者を決めようとする段階に移行しています。
最近増えているのは戦闘による死者で、これは過去1年間で2万人を超えています。
2021年6月17日から2022年6月17日までの死者は、
1万9295名
このほとんどは戦闘による死者で、内、1万人ほどが国軍側の死者です。
国軍と対立する国民統一政府や諸々の少数民族武装勢力の死者は、7000人程度です。
あとは、国軍による村の焼き打ちなどの際に殺害された村人などです。
https://acleddata.com/dashboard/#/dashboard
2021年の1年間で見ると、死者数は、
約1万1000人
2021年5月くらいまでは、デモをやって撃たれて死亡する、という例がありました。
https://acleddata.com/10-conflicts-to-worry-about-in-2022/myanmar/
現在の状況は、ミャンマー西部のザガイン、チン、マグウェといった諸州での戦闘が中心になっています。
国民統一政府の正規兵力、国民防衛隊の兵力が8万人に達し、少数民族勢力の武装集団と連合しながら、各地の支配権をめぐって国軍との戦闘を進めていくことになります。
当面は、東部の諸州の支配権をめぐる戦闘が趨勢を左右します。