ロシア軍、東部に予備兵力投入か 英国防省の戦況分析
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ロシアの傀儡国家である「ドネツク人民共和国」と「ルハンスク人民共和国」は、ロシア軍の占領地が拡大するたびに、現地住民の男性を、片っぱしから自分たちの「人民共和国軍」に徴兵しています。
両「人民共和国」に徴兵されたウクライナ人男性は、開戦以降10万人にのぼるとみられています。彼らは、都市部での市街戦に突入する際などに、真っ先に投入されています。
これまでウクライナに投入されてきた30万人ほどのロシア軍に加えて、14万人にのぼる両「人民共和国軍」は、数の上では、ロシア側の重要な兵力です。
軍の損害については、ロシア政府の公式発表すら、およそあてにならないので、「ドネツク人民共和国」の公式発表など、まず嘘であると見た方がいいでしょう。
死傷者は、ここでいわれている1万1千人より多いでしょう。ただし、占領地で強制徴兵した数万人がいるので、「ドネツク人民共和国」が失った兵力は、全体の2割といったところでしょう。予備の兵器は保管してある古いのを引っ張り出してきたのだとして(旧式兵器を現役復帰させる訓練はよく行われている)、気になるのは人間の手当てです。
プーチンは(おそらく国民の厭戦気分を刺激することを恐れて)公式の動員令を出せずにおり、ウクライナのように戦時動員で兵力を大量に補充・拡充することができていません。
志願兵の入隊年齢制限を撤廃したり、民間軍事会社を投入したりとあれこれの手を打ってはいるようですが、ウクライナは戦時動員で100万人くらいの兵力を確保しているようなので、この程度では焼け石に水でしょう。
あるいは密かにロシアで動員かそれに準ずるような措置が始まっているのでしょうか。ドネツク人民共和国(自称)の損耗は、政府ではなくオンブズマンの発表(↓参照)。徴収兵の人数や被害は不明だけど、兵員数は20000人とされているので、公式情報としても半数以上は損耗していると見られている。イゴールガーキンによれば軍人の7割が損耗しているとも。
またチェチェンの私兵カディロッツィもほぼ全滅との情報も。
またロシア軍西部軍管区と空挺部隊もほぼ全滅との情報も。
ドネツク人民共和国オンブズマン
https://eng.ombudsman-dnr.ru/the-overview-of-the-current-social-and-humanitarian-situation-in-the-territory-of-the-donetsk-peoples-republic-as-a-result-of-hostilities-in-the-period-11-to-17-june-2022/
ロシア軍西部軍管区の情報(傍受)
https://twitter.com/mdmitri91/status/1539618506576207874
ロシア軍VDVの多大な損耗により司令官が解任されたとの情報
https://www.understandingwar.org/backgrounder/russian-offensive-campaign-assessment-june-21