1ドル140円も視野に、実は疑似的な通貨危機の様相を呈している日本経済 円売りで試される日銀が試みる金利固定、防衛線は緩めるが吉
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日銀が国債を無制限に買うと言っている以上、それを日銀が諦めない限り、海外投機筋の売り崩しが奏功することはありません。
一方、国債市場を崩せなくとも、為替市場で円売りを続ければ、日本経済へのダメージを念頭に日銀が動くとの筋書きはあります。そうした思惑に伴う円売りを声明文における「注視」文言だけで完封できるのかというのが現状になります。
国際金融の歴史が教える通りですが、ファンダメンタルズに沿わない特定水準を絶対防衛ラインとして設定すると大概ボラティリティを伴って崩壊に至ります。日銀が守っているのは金利水準であって為替水準ではありませんが、やや不安な構図に見えます。
追記
「絶対水準を設けるといずれ無理がきて崩壊しがち」という点が通貨危機の構図に類似しているというお話で、通貨危機に至る(もしくは今がそうである)とは考えておりません。タイトルはこうしたものになりがちなので恐れ入ります。
注目のコメント
通貨危機は言い過ぎです。そもそも通貨危機とは、その国の経済が大混乱して株価は暴落、悪い金利上昇が発生し、外国人投資家が我先にと逃げる、これを資本逃避と呼びます、が発生するのに伴う通貨の暴落です。今、実体経済がパニックになりかけているのは、暗号資産や株価の暴落、金利急騰に見舞われている米国です。そのドルが対円だけでなく他の通貨に対しても強いということは、まあ、まだ秩序だった範囲だと思います。
>日本では財務省が通貨政策(対外価値)、日銀が金融政策(対内価値)と所管が明確に分裂していることもあって日銀と為替の関係がタブー視されがちだが、世界的には普通の話である。
いやいや、それでも財務省が通貨政策しているのだから、一義的には財務省がどーこー言うべき話。
それなのに何故この方は日銀の所作しか言わないのか。
そもそもこんな状態になったのは日銀のせいではなく、財務省の政策がバブル崩壊あたりからずっとミスってるせいでしょうに。