ボーイング787向け複合材主翼の工程廃材を掃除機に再利用、三菱
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三菱ケミカル、東レ、帝人のような日本メーカが炭素繊維世界シェアの半分以上を占めるとされており、この素材による環境負荷に対して、日本は責任のある立場となっています。
一方で、炭素繊維複合材料は製造時の環境負荷だけでなく、リサイクルの困難さも課題となっていました。
炭素繊維のリサイクル技術開発が進められていたものの実証試験レベルに留まることも多かったため、リサイクル材が身近なプロダクトに生まれ変わるイメージが具現化し嬉しく思います。
今後は「飛行機 to 飛行機」といった水平リサイクルへのチャレンジも進められるのではないかと思います。樹脂の強度アップに使われている炭素繊維は、汎用的に使われているガラス繊維より何十倍も高価であり、またその性能は軽くてガラス繊維よりも強く、秀でています。
今回の三菱の活用に限らず、炭素繊維のリサイクルはかなり盛んで、これからまだぢ多くの製品でリサイクル炭素繊維の活用は進んでいくと思います。炭素繊維、射出成形するときに入れたりすると、かんたんにポキポキ折れます。
一時騒がれて「リサイクル」の技術検討にドライブがかかってる状況は理解しますが、なかなかうまい方法は出てきてませんし、今後もなかなか難しいでしょう。
作るのに馬鹿みたいにお金とエネルギーを食う素材である一方、丈夫さと安定性(劣化しない)もダントツに優秀です。今後、水素タンクなどに用途が広がっていきますが、「とことん長いこと使い倒す」を第一優先に考えるほうが実際的なのでは?、と思ったりしています。