[東京 20日 ロイター] - 磯崎仁彦官房副長官は20日午前の会見で、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に合わせて日韓豪とニュージーランドによる首脳会談を検討しているとの一部報道に対し「現段階で何ら決まったところはない」と述べた。

その上で、磯崎官房副長官は、日本政府として、米国、豪州、インド、ASEAN(東南アジア諸国連合)、欧州などの同盟国・同志国と連携し、日米豪印の取り組みも活用しながら地域の平和と繁栄に貢献していきたいと語った。

岸田文雄首相は15日の記者会見で、今月末にスペインで開かれるNATO首脳会議に日本の首相として初めて出席すると正式発表した。

20日付読売新聞朝刊は、岸田首相がNATO首脳会議への出席に合わせて、現地で日韓豪とニュージーランドによる首脳会談を開催する検討に入ったと報じた。NATOの「アジア太平洋パートナー」である4カ国の首脳が連携を確認し、対中国を念頭に「自由で開かれたインド太平洋」を推進する狙いがあるとしている。