仏議会下院の決選投票 与党連合100議席減で過半数を下回る
NHKニュース
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構造改革路線は頓挫し、大統領は得意の外交でのレガシー作りに注力することになるはずです。左派連合とのコアビタシオンは考え難く、右派の閣外協力を得るかなあというところ。
大統領選後は与党連合が過半数維持という調査結果でした。しかし先週の第一回投票を受け、与党連合の退潮が明らかとなりました。国民連合は共和党・右派連合の受け皿になりましたね。また左派連合も躍進で、要するに反マクロンが左右に割れたかな、という印象です。
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最終結果です。
フランス国民議会577議席のうち、
第1党 市民と共に(マクロン大統領派の与党)246(104議席減)
第2党 新人民連合 環境と社会(NUPES、党首はメランション氏 142(84議席増)
第3党 国民連合(RN、党首はル・ペン氏) 89議席(81議席増)
新人民連合は予想されていたほどは伸びず(それでも倍増以上ですが)、国民連合が予想以上の大躍進を遂げました。
結果として、マクロン派は過半数を割り込みました。
現在のフランスの政体(第5共和政)では大統領に権限が集中していて、議会の解散権も大統領にあります。
議会は、大統領を罷免する権限はありません。ただし、首相を罷免することはできます。
今後、マクロン大統領は首相を任命するでしょうが議会が分断されているため、過半数の支持を得る首相を指名する、ということが難しくなりました。
マクロン大統領としては、68議席中道右派連合(UDC、旧ド・ゴール派)と組むのが妥当な選択肢になります。大統領選には勝ったが議会でねじれが生じるとマクロン政権の運営は厳しくなる。パンデミックに戦争と、フランス国民の現状に対する不満が政治の不安定性を産んでいるのでしょう。