2022/6/24

エストニア人の私が「外国人向けのネオバンク」を作る理由

NewsPicks 編集部 記者・編集者
日本に来る外国人には、日本人には見えないことがたくさんある。
今回の記事では、外国から日本に来るという意味で「もう一つのインバウンド」とも言える日本に住む外国籍住民について考えたい。
2021年11月、日本に住むエストニア人連続起業家が、日本に住む外国人向けに新しい金融サービスを立ち上げた。
その名前は「GIG-A(ギガ)」。スマホで銀行サービスを受けられるサービスだ。
日本に住む外国人は、すでに270万人。最近では、世界で最もチャンネル登録者数が多いYouTuberとして知られるスウェーデン人の「PewDiePie(ピューディーパイ)」も日本に移住したことで話題になった。
外国人観光客と日本に住む外国人は、「通りすがりの旅行者」と「隣人」という大きな違いはあるものの、そこから共通するものもあるだろう。
GIG-AのCEOを務めるラウル・アリキヴィ氏の視点からは、「日本人には見えない外国人のペインポイント(悩みや課題)」と、まだまだある起業のチャンスが見えてくる。
INDEX
  • ローンチ前なのに受賞
  • 月額1000円のサブスク
  • オンラインの英語対応は2銀行だけ
  • 「Underbanked層」も狙う

ローンチ前なのに受賞

GIG-Aは、ひとことで表現すると「ネオバンク」だ。
つまり、ユーザーはスマホがあれば、振り込みや現金引き出しなどをいつでもできる「スマホ完結のデジタルバンク」だ。