プーチン大統領が演説 「欧米側のロシアへの経済制裁は失敗」
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ガス輸出停止を本格化し始めている。今は備蓄があるが、冬が近づけばすぐに耐えられなくなる。
一方、ロシアにとってガス輸出は総輸出額の9%程度。致命的にはならない。
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「欧米側はロシア経済を破壊しようとしたが、失敗した」と威勢よく言いつつ、
「ロシアのビジネスの評判や通貨の信頼が、欧米によって意図的に損なわれている」と西側を批判する、何を言っているのかよくわからない演説。
同じ経済フォーラムで、「制裁前の状態にロシア経済が回復するには10年以上かかる」と嘆いている露最大手銀ズベルバンクのCEOとはだいぶ違う見解をプーチン氏は独自の情報に基づいて構築しているようです。「ことしの春先にはロシア経済の先行きに対して悲観的な見通しが予想されたが、現実のものとなっていない」、「制裁にもかかわらずロシアの経済対策が機能している」、「ロシアへの制裁によって欧米側でむしろ物価が上昇している」 (@@。
西側諸国が制裁の効果として春先に喧伝したルーブルの急落は、エネルギー価格の高騰と中国、インドをはじめとする諸国のロシアからの輸入増、更にエネルギー供給と引き換えの決裁ルートの確保で元に復して、今では逆に侵攻前より高くなっているのが実情です。10%台後半に高まったインフレは大変ですが、15%程度のインフレ率を侵略以前にも経験している国民だけに、9%近い未曾有のインフレに晒されている欧米諸国の国民と比べどちらが手痛さを感じているものか・・・
経済制裁でGDPが大きく落ちて回復には長い時間がかかるでしょうし、戦略的な物資の入手も困難さを増すでしょう。とはいえ当初喧伝されたほどの壊滅的な被害がロシアに及んでいるわけではなさそうに感じます。サンクトペテルブルグ国際経済フォーラムには、大きく減ったとはいえ110か国以上が参加していますから、ロシア制裁に強い立場で積極的に加わっている国はむしろ少数派と見てよさそうです。
エネルギーへの不安や物価の高騰で西側諸国の国民の見方が割れ始めているのも間違いなさそうで、どちらが世界と国内の世論を統一して粘り切れるが勝負を分けるかも。こうした演説に臨むプーチン大統領を前にして、自由と民主主義を守る西側諸国の決意が改めて問われそう (・・;プーチンは制裁に対する対策がうまく行っているとは言うが、石油やガスの価格が上がっていることで、輸出による収入が得られていることによる部分が大きいと思われる。穀物価格が上がっているのはロシアが黒海を封鎖しているからだけど。