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*と同時に、こういう見えない所から、一気に既存ビジネスがやられるという怖さも感じました。。。
多分、今の10代に「にじさんじ」を知ってるか?と聞けば、90%以上は知ってると答えるんじゃないでしょうか。それぐらい、知名度と人気があります。
ANYCOLOR自体もポッと出の企業ではなく、VTuber黎明期の2010年代半ばから着実に、人気のあるVTuberを育ててきた会社です。有名どころは、樋口楓、月ノ美兎、葛葉辺り。
彼らの強みは、単純なキャラクターIPというよりは、コンテンツ力の高さです。特に音楽関連にはかなり力を入れていて、月ノ美兎のアルバムは、海外の音楽サイトでも取り上げられるぐらいです。
音楽YouTuberの「みのミュージシャン」でも取り上げてますね。
https://www.youtube.com/watch?v=ijcXzaKnq0c
数字のインパクトが大きいので、ビジネスモデルの方に目が行きがちなんですが、そもそも論でなんでこのコンテンツが受けてるのか?なんでこの世界観はアリなのか?なんで海外で受けてるの?と極力バイアスを外して。フラットに見た方がビジネスパーソンにとっては重要なんじゃないかと最近痛感しています(数字の話は、業績予想見れば大体分かるので)
7-8年前ぐらいまでは、VTuberは一部のオタクの単なる遊びに過ぎなかったんですよね。それが、ここまで数字的なインパクトを持って、更に今後伸びしろがあるという事実が今突き付けられてる気がします。
まず、タイトルの謎のVtuber集団とありますが、Vの世界だともうずっと前から1番大きいですし、にじさんじと並ぶところなんてホロライブくらいしかないんですよね。
このあたりは、NPのビジネス層とリアルなオタク層との乖離が見られるなと思います。
この時価総額が高いか低いかの議論はおいておくにせよ、コンテンツ企業の価値というのは決して安くないと思ったほうがいいのは間違いないと思います。
昨今のスタートアップ界では、コンテンツが持つ価値を低く見積もりすぎる傾向があります。これは、そもそもVCなどの投資家が企業の成長要因を説明できないと投資するための判断ができないのに対して、コンテンツ自体がそもそもなぜ当たるのか、また持続的なヒットを出し続ける汎用的な方法が存在しないからという構造的な問題はあるせいです。
なので、成長の数字が計算しやすいSaasなどにリスクマネーが流れやすいという問題になったりもするのですが、Saasは世界でのシェアを伸ばしにくく上場ゴールに陥りがちなどの問題もあります。
コンテンツは日本の要です。
領域としてこれまでも日本が世界を牽引してきた事実がありますし、日本が持つ固有の文化や歴史はコンテンツをどこよりも受け入れやすい気風を持っています。
そして、コンテンツを生み出すためのクリエイターもまだまだポテンシャルはあります。
そう考えていくと、日本の国益という観点からもコンテンツによる世界攻略は日本が総力を持って取り組むべき課題ではないかと思います。
今回のANYCOLORさんもそうですし、まだまだ小さいながらも日本一の小説家コミュニティを有する弊社としても、なんとかコンテンツへのリスクを獲る国となってくれるようにがんばっていきたいと思いますね。
彼らだけが特別というわけではなく、同じ業態で一足先にスケールしたカバーという会社がありますが、彼らのVTuber事務所「ホロライブプロダクション」も世界的に人気があります。また、カバーはプラットホームビジネスにも進出しており、今後メタバースでのビジネスのすそ野を広げていく構想があります。
ANYCOLORさんもそういった多角化を取り入れていくかもしれませんし、そうなるとさらに期待が高まります。技術的な部分もさることながら、何よりの価値がファンコミュニティとの関係性とエンゲージメント、ここを体系化できている企業は強い。再現性を持って多角化できるかに今後注目です。
---NewsPicksトピックスにて、メタバースの記事を書いています---
メタバースとは何か?の"次"の話をする会
https://newspicks.com/topics/metanext
「メタバースとは何の略か」という話はお腹一杯。議論を”次”に進められるよう、発信しています。ぜひフォローしてご覧ください。コメントや質問もお待ちしています。
時価総額の伸びもすごいですが、コマースの海外売上の立ち上がり速度がすごい。どうやってプロモーションしているのだろう。
今回、ANYCOLORは市場環境を考慮して、発行済み株数2999万3435株に対し、公募5万株、売出111万4000株 (OA売出17万4600株)とかなり流動性を低くしています。
そして、連日S高が続いたように個人投資家が殺到しており、機関投資家は入れなかったのではないかと思っています。
なので、今後の株主構成の転換(機関投資家を入れるのか)と更なる企業価値向上のため、どのような手を打つのか気になっています。
ANYCOLORが東証グロース上場、時価総額1652億円に。躍進続ける「にじさんじ」の魅力とは?
https://newspicks.com/news/7164777
「にじさんじ」のANYCOLORが売上高141億円、営業利益42億円。業績予想上回った上場後初決算を読み解く
https://newspicks.com/news/7191864
外部協力者向けに非適格にするならまだしも、社員までそんなことあるか?と思うのですが。
「ANYCOLOR」の収益モデルと、これからの可能性がみえる。
※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません