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「食料不足」、というか、流通の途絶と価格の高騰なのですが、おおよそ、どこかで飢餓が起きている時でも、食料はあるところにはあるものです。
 流通の途絶、は、ウクライナで起きている戦争とロシアに対する経済制裁も含みます。しかし、事態はもっと複雑で、インドの小麦輸出停止、ブラジルの大豆輸出停止、など、各国内の要因を加えながら、玉突き的に起きています。
 価格の高騰、も、流通の途絶からの玉突きで起きている側面もありますが、一番大きな力が働いているのは、シカゴの先物市場です。米国の金利上昇、NYダウとNASDAQの下落、仮想通貨市場の壊滅、その結果、投資がコモディティ市場に向かう、といったことです。

米国でFRBが金利を0.5%上げれば、アフリカで難民が数百万人新たに発生する、というのが、グローバル化された経済です。
 新型コロナウィルスは、グローバル化された経済の脆さを露わにしつつありましたが、もともと米国の株式市場や不動産市場は、バブルの頂点に達しつつありました。バブルに向かわざるをえなかったのも、経済のグローバル化の為せる業でした。
 ウクライナでの戦争は、そこへの針の一刺しのようなものでしょう。
 グローバル化した経済は、米国のみならず、中国でも、中東やアフリカでさえ、消費を増やし続けてきました。これが持続可能なものであるかどうかは、無前提に楽観できるようなものではなく、よくよく点検され、対策を講じられるべきものだったでしょう。
 グローバル化した経済が維持できなくなるというのは、流通と市場の問題で、これまでのような消費ができなくなる、ということですが、それは世界各国でも弱いところ、たとえば、新型コロナウィルスのワクチンがあまり届かなかったようなところから起きていきます。
国連のグランディ難民高等弁務官がウクライナ情勢などを受け、世界的な食料不足によって新たな難民が増えるおそれも指摘しています。
NewsPicksでも今週「食糧クライシス」を特集しています。日本では食料品の値上げという取り上げ方が多くありますが、世界では、その裏にある世界的な食糧不足が注目されています。
https://newspicks.com/user/20015