楽天経済圏、第2章 ポイントに続く武器、楽天キャッシュとは一体何か?
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楽天ポイント還元の改悪ニュースが続く中、還元UPを図る楽天キャッシュの狙いと位置付けが分り有用でした。
楽天ポイントと楽天キャッシュを分けるのは法的理由からとの事で、楽天Edyとの違いも理解が進みました。
記事で注目した点
『つまりユーザーは楽天ポイントを消費するために再び楽天のサービスを使うわけで、基本的には囲い込みのツールにあたる。
現在推進している楽天キャッシュも、基本的には目的は同様だ。「お得」に惹かれて楽天キャッシュを購入したら、それは楽天のサービスでしか使えない。ややこしい仕組みを使ってでも、楽天キャッシュにチャージさえしてもらえば、いずれ楽天のいずれかのサービスで使われるわけで、クロスユースを促進するとともに、いわば将来の売り上げが確保されたことにもなる。』
『楽天キャッシュの狙いは分かった。では同じことを楽天ポイントではできないのか。そこには法的な理由があった。
企業が発行するポイントを定義した法律はないが、電子マネーを規定した資金決済法によると、購入者が代金を払って買ったもので、有効期限が6カ月を超えているものは、電子マネー(法的には前払式支払手段)となってしまうのだ。』
『 楽天は明確には説明しないが、「楽天Edyはプラスチックカードを持っている」というのが理由の1つだ。EdyはSuicaなどにも使われているICチップ(FeliCa)と密接に連携しており、ICチップを搭載したプラスチックカードやおサイフケータイ、スマートフォンに残高が保管される。いわゆるICチップ型の電子マネーだ。
一方で楽天キャッシュは、サーバ上で残高を管理する電子マネーであり、楽天会員に登録すれば自動的にウォレットが作成される。楽天IDにひも付く仕組みであり、物理的なICチップは必要としない。
そのためEdyにチャージする際は、プラスチックカードを読み取り機にかざして現金を使うのが基本だった。12年にはサーバ上で残高を管理する「楽天Edyオンライン」の提供も始めたが、使い勝手の意味では、当初からサーバ型だった楽天キャッシュのほうが上だ。』
『楽天ポイントを軸に一大経済圏を作り上げた楽天。楽天市場のECを中心とした経済圏だけでなく、今後は楽天ペイのリアルユースを中心にした経済圏の拡大を狙う。その武器となるのが楽天キャッシュだといえるだろう。』