【石濵嵩博】ただのJPEGが27億円。僕がNFTを買う本当の理由
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デジタルデータに価値はあるの?と聞かれると、1万円札もただの紙だけど?と切り返したくなります。結局は信用の価値創造の仕組みがNFT技術が生まれ、紙幣にとどまらずデジタルデータに及ぶようになった。昔から貝殻や金、形を変えて「交換価値」のあるものは生まれてきたのだと思います。
ただ、NFTの良いところは石濱さんの言葉にあるように、多様な「コミュニティ」が存在すること。所有から体験へ、と語られる「コト消費」的な世の中で、「所有して体験する」という観点が新しく映ります。
まだ特定の作品売買にとどまっている一方、あらゆる情報(会員権やチケット、記念証など)がNFT化されることで、フィジカルの世界での色んなコストが下がることも増えるだろうと思います。そこまで、NFTの熱狂は続いていくと、NFT.NYCを過ごして改めて感じました。最近はNFT保有=DAO加入みたいにもなってますね。特定のNFTを保有することでディスコード内のロールを獲得できて、コミュニティのいろんなやりとりや情報、オンラインオフラインの会合に参加できる、といった仕組みが多い。一方でWL(ホワイトリスト)というコミュニティに先行して参加し貢献した人たちに配られるSOのようなものを巡って、すりより出し抜き媚びへつらう、運営者はどれにしようかなと高みの見物、みたいな光景も一部で目にします(一部ですよ!)。
このことにより『広めれば広めるほどプロジェクトにとって有益なので、参加者全体が宣伝などの活動をする』といったDAOのインセンティブメカニズムが『WL獲得までは広めたらライバルが増えるから辞めとこう』という逆のインセンティブが働いてしまう本末転倒、みたいなこともあります。
失敗を繰り返しながらも、いかにして鼠講やポンジスキームにならない第3のインセンティブメカニズムを設計、浸透させられるかが今後のキーポイントです。Twitterの創業者ジャック・ドーシー氏の最初のツイートNFTは3億円強になりましたが、その後99%下落しました。投機目的でNFTに向かうと、火傷しそう。自分が欲しいコンテンツをいくらで買いたいかというスケールをちゃんと持っておくことが大切です。